「衛気(えき)」を高める

2011.7.25

放射線療法の副作用が出ないように、体を漢方薬や薬膳で整えるとき、いくつかのポイントがあります。

そのポイントの一つが「衛気(えき)」を高めるということです。
というのは、私たちの皮膚の周辺を覆って、守っている気のバリアのこと。つまり防衛する気の膜ということです。
衛気の層が厚く、蜜度が濃いときは、体の外から入ってくる邪気を、この層が防ぐため、体の中へ邪気が侵入できません。
ところが、衛気の層が薄く、密度が粗くなると、簡単に邪気が体の中へ侵入してしまいます。
風邪などの病気もこのように駅が、体表を守れず、邪気の侵入を赦したために起こります。風邪の最初の症状がゾクゾク感など、体表の症状から始まるのはこのためです。
そして、中国医学では、「放射線」も1種の外邪(がいじゃ)とみなします。

「衛気」を強くすることによって、外邪である放射線が体内に入り込まない=つまり影響を与えないようにするようにするという方法をとります。

では、この衛気はどこで作られているのでしょうか?
まず、「衛気」の元となる「気エネルギー」は胃腸(薬膳では「脾(ひ)」と呼ばれます)の消化を通して、作られます。そして、その気エネルギーの一部が肺に送られて、肺が「衛気」のバリアを張り巡らしています。

「衛気」を強くするには、
① 胃腸の働きを整えて、質の良い「気のエネルギーを豊富につくる」
② 肺で、丈夫な「衛気」バリアを張る

ということになります。

そのために、積極的に摂る食材は、「脾を元気にしてエネルギーを作る食材」、「肺の働きを整える食材」です。
 薬膳では、先日のブログでアップしたとおり、「脾」や「肺」に効果をもたらす食材というのがあり、それらを上手に組み合わせて食べることで、「衛気」を強くし、防衛力を高めることができるのです。