柿を最後までおいしく

2005.12.17

 柿。昔から「干し柿甘さをもって最上とする」と言われ、その甘さ日本人のお菓子の原点。干し柿以上に甘いお菓子は下品とされてきました。
 この季節になると、柿の木のあるお家から柿をたくさんいただくことがあります。我が家は3人家族、うち一人は乳しか飲めないので、最後の方の柿は、熟しすぎてゼリー状ということになってしまいます。せっかくの美味しい柿。それも無農薬。どうしても食べきりたい!と知恵を絞って、少し手を加えて美味しくいただく簡単なレシピを作りました。
 「柿のラムレーズンシロップがけ」
 これは、ちょっと熟しすぎたぐらいのほうが美味しく食べられます。まず、レーズンを器に入れ、クローブ2、3粒、ラム酒、少量の水を加えて戻します。柿は冷蔵庫で冷やしておきます。柿を横半分に切って、皮ぎりぎりのところに包丁を入れて食べやすくします。戻したクローブ風味のレーズンをラム酒ごとたっぷりかけ、スプーンですくっていただきます。
 お客様がきたとき、おもてなし用のデザートとして出したところ、「おしゃれ、美味しい~。どうやって作るの?」と言われ、あまりの簡単なレシピにたじたじとなってしまいました。
 熟し柿の柔らかい食感が、苦手な人は、冷凍庫に30分ほど入れて、軽くシャーベット状にするといいです。
 キッチンに置かれて、干し柿以上の甘さになってしまった柿がおうちにありませんか?この方法なら、「上品な」味に変身します。
 
※二日酔いにも良い、解毒効果の強い果物ですが、生食はかなりカラダを冷やします。冷え性の人は、量を控えめに。