身近な植物で、カラダを守る

2011.3.15

 東北関東大震災で、被災されている多くの皆様のご無事を、お祈り申し上げます。
今、避難所にて、避難生活をされている方はもとより、それ以外の東北地方の皆様も、普段服用されているお薬が入手しにくい状況が発生していると思います。
里山や空き地で、自生している身近な植物を使って、体の疲労を癒し、元気がでるような簡単なお茶や食事などをご紹介したいきます。
今回、ご紹介するのは「笹」「竹」の葉。
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 近くに山がある方や竹やぶがある方なら、とても簡単に入手できる身近な植物です。
漢方としての歴史は古く、心火”の症状に効くといわれています。心火は、心が熱を持った状態を指し、炎症性疾患、発熱・自律神経系の興奮などをさします。胸の辺りの熱感、のぼせ、心臓がどきどきする、尿が濃い、いらいら、目の充血、口渇、口内炎などの症状がでます。
このような症状をとるのに、イネ科の竹、笹などの葉が使われます。
また、栄養学的にみても、体の免疫力を強化する作用や体外に有害物質を排出する働き、血液の状態を良くする浄血作用などがあります。また、毛細血管の血流を改善するといわれます。
 震災後のストレスなどで、自律神経が亢進してているときや、血圧が高くなりがち、同じ姿勢が続いて、うっ血しやすい状態などの時には、お茶代わりに飲んでもらうとよいかと思います。
 
 熊は冬眠中一度も、排泄することなく、眠りつづけます。腸や血液が毒素によって汚れるのを防ぐために、冬眠前に解毒、浄血効果の高い葉緑素、クマ笹多糖体、リグニンが含まれるクマ笹を大量に食べるといわれています。
 
 今回は、自生している笹や竹を使って、お茶を作ります。
作り方は、とても簡単です。
① きれいな葉を摘んでくる
② 洗う
③ 水から煮て、沸騰してから弱火で10分ほど煮出す。
④ お茶代わりに、随時飲む。
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 味は、笹団子の香りと稲のような軽い甘さがあり、おいしくいただけます。
もし、火を使うことができず、笹を煮出す事ができないときは、笹を洗って、口の中で味がなくなるまで、噛むという方法でも。
 みなさまの健康とご無事をお祈りしています。