たけのこ3変化

2015.5.10

中華料理に欠かせないたけのこ。
1年中、メニューに登場しますが、旬の時期は、ホンの短い間ですね。

薬膳では、タケノコは、デトックス食材です。
イネ科の多年生。食物繊維が多く、便秘の予防・改善によい食材です。
薄味に煮て食べると、のどの渇き、尿の出の少ない人には、渇きをいやす、利尿の効果があります。

はしかなどの発疹が内攻してなかなか出ないときは、たけのこの煮汁を飲ませると、発疹を促して、治りを早くします。

竹の葉にはフラボノイドが多く含まれ、血液を浄化する働きがあり、生活習慣病の改善にもぴったりです

今日は、たけのこを使ったメニューを紹介します。
我が家は、実家の近くに、たけのこのブランド【太市たけのこ】があるので、大きなたけのこが、3,4本届きます。
まとめて、下味をつけておいて、いろいろの料理に使いまわします。

まずは、下茹でしたたけのこをダシで煮ておきます。


【タケノコのカツオだし煮】
水 1リットル
かつお    40g
昆布      15g

かつおと昆布のだしをとる
水に昆布をつけ、2時間ほど置いてから中火にかける。
沸騰したら、火を止めて一呼吸置く
削り節を加えて、火にかける。
再度沸騰したら、火を消す。
アクをとって、ざるで濾す。

新ゆでたけのこ   800g程度  (大きめ2本ぐらい) 
ダシ        900cc
うす口醤油     大さじ2
酒         大さじ2
みりん       大さじ2
鰹節        10g (ダシパックに入れる)
①たけのこを下ゆでしたものを、根元と穂先に分けて、1センチぐらいの幅に切り分ける。
②上記のダシに、調味料を加えて煮る
③鍋にたけのことだしを入れて火にかけ、煮立ったら、うす口しょうゆ、塩、酒を加える。④お茶パックに入れた削り節を加え、落としぶたをして中火で約10分間煮含める 。

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⑤火を止める。
⑥昆布は、千切りにする

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これをストックしておきます。3日~4日もちます。
★昆布は一緒に食べることで、たけのこの持つデトックス効果をたかめます。


【たけのこと切干大根のご飯】
★切干大根を加えて、デトックス効果を高めた、たけのこご飯です。
米      2合
たけのこ   200g
切り干し大根  20g
昆布の千切り      適宜
油揚げ    1枚
煮汁     350cc
うすくち醤油 小さじ2

①米は洗ってざるにあげる
②油揚げは熱湯で、油抜きをして、みじんぎりにする

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③切り干し大根は、洗ってから60ccの水で戻し、適当な大きさにざく切りする
④たけのこは、食べやすい大きさに切る
⑤炊飯器に、米を入れて煮汁、うすくち醤油を加えて混ぜ、油揚げ、切り干し大根、昆布の千切り、たけのこを載せて炊飯する
⑥炊き上がったら、かき混ぜる。
器に盛って、木の芽を飾る

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同じくデトックス効果の高い、ワカメの一緒に煮るのもおいしいですね!


【若竹煮】
わかめ塩蔵    40g
塩蔵わかめを洗って、塩抜きし、食べやすい大きさに切る。
たけのこのかつおだし煮を300gぐらいとりわける。汁も取り分ける。
わかめを入れて、2~3分煮る



明日は、【たけのこのカツオだし煮】を使って、パスタを作りましょう。



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