カテゴリー別アーカイブ: 薬膳にまつわること

現役薬膳セラピスト開講~『やくぜんスパイス』セミナーレポート

現役薬膳セラピスト開講~『やくぜんスパイス』セミナーレポート

こんにちは、薬膳・漢方コンサルタントの阪口珠未です。この夏から、漢方キッチン認定『薬膳セラピスト』のセミナー開講サポートを始めました。

阪口の開講サポートセミナー研修を受けた、

薬膳セラピストの方たちが

それぞれの自宅で薬膳セミナーを開催しました。

テーマは
『夏バテ防止・スパイス薬膳セミナー』

夏に起こりやすい症状や夏バテを防ぐ方法。
さらに、夏に使いやすいスパイスの効能などのお話。

さらに、漢方キッチンオリジナルの『やくぜんスパイス』を使って
夏休みに、子供さんも食べられる
「辛くない」スパイス料理の数々を作るという盛りだくさんな内容です。

薬膳セラピストのみなさんが、「薬膳を伝える」ことで。

たくさんの人に「薬膳の楽しさ・おいしさ」を知ってもらえました。
そして、薬膳セラピスト自身も代表である私自身も、色々なことを勉強させてもらえました。

昨日より今日、今日より明日。
薬膳を通して、ちょっとづつ成長していきたいと思っています。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

以下は、
薬膳セラピストによるセミナーレポートです。

薬膳セラピスト 2期生 高橋めぐみさん

薬膳スパイス講座
・日時 2017年 7月14日 10:00〜13:00
・参加者 Mさん、Gさん
・欠席者 Nさん(お子さんが体調不良の為)
・参加費 ¥3000
・開催場所 Gさん宅
・下準備 レシピ、資料のコピー、サテソース作り、温泉卵作り、蓮の実の下ごしらえ
・内容 10:00〜11:00講義
レジュメに則り、この時期に起こりやすい体調トラブルの話を伝える。

*中医学についての考え方
①季節によって弱りやすい臓器がある
②身体のバランス 気水血 を整えて流れをスムーズにさせる
③そのために食べる食材を選ぶことが大切(薬膳)
④自分の体質タイプを知ると良い、など。

今の時期に脾のケアをして、働きをアップさせておくことがとても大事。
ケアにはハトムギ茶や、働きアップにはスパイスで覚醒させる。

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11:00〜12:00 調理
12:00〜13:00 試食

・感想 質問
*脾が弱ると水の代謝が悪くなり、水分がたまるとあるが、どこにどんな風にたまるのか?
→自信を持って答えられなかったのが正直なところ。細胞の一つ一つにも溜まる。
血流の悪くなりやすい下半身や顔などに溜まると答えた。
食事のケアだけでなく、自身で身体を動かすことも重要だと伝えた。

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*二人とも味も美味しく、また機会があったら、参加したいと言ってくれた。
自分がどんな体質か知りたい、それに合った食生活を考えたいとの感想があった。
蓮の実という食材が美味しく新鮮との感想もあり。
薬膳の知識があることで自分、子ども、家族が健康で日々を過ごす事ができ、身体のケアができる。
薬膳を難しく考えないで、できることから始めると良いと伝えた。
人に伝える事で自分の中に知識を深く吸収できると感じた。
初めての体験だったが、相手が友人だったので、それほど緊張する事なく伝えられた。

知らない人にどれだけ分かりやすく、自信を持って話すのは回数を重ねないとできないと思う。
素朴な質問を受けて、それについて考え調べる事で、自分の肥やしになるんだなと感じる事ができた。
ただ二人ともすごく良かった、隣で私が勉強してた事は知っていたし、
頑張ってるんだなと言ってくれたので、自分にも自信が持てました。


薬膳セラピスト4期生 熊谷泰子さん

実施日時:9月2日(土)11:30-14:30
参加人数:2名
参加費:3000円(スパイス代含む)

今回の参加者は、気心知れた会社の後輩達で、二人とも40代の仕事・子育てに忙しい女性達です。
前回遊びに来てくれた時に阪口先生の体質チェックシートや体調をヒアリングしていて、
二人とも脾が弱く湿が溜まりやすい体質であることが判明しています。

それを踏まえ夏の終わりの疲れた脾に元気を与えるメニューであればと喜んで参加してくれました。

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二人とも主婦でもあるので、基本的なところは指導するまでもなく、
ハスの実の使い方、スパイスの効能についての質問などを受けながら
短時間で仕上げ試食しました。

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サテはソースを別添えにして好みでつけながら食べるという形にしました。
ガッパオ、サテは想像していたよりマイルドで子供でも食べられると大好評で
早速帰って作ってみるということでした。
デザートに出した「冬瓜とパイナップルのゼリー」は歓声が上がりました。

お茶をいただきながら夏の終わりの体の状態や改善策についての話をし実習を終えました。
前回来た時に、冷たいものを飲み過ぎない、
体を冷やさない、甘い物を食べ過ぎないなどのアドバイスをし、
梅酢ドリンク、ナツメなどをお薦め食材して紹介したのですが、
それらを実践してくれてこの夏はいつもの夏よりずっと体調がいいと嬉しい報告をしてくれました。
秋の薬膳も是非お願いしたいという要望も上がりました。

薬膳セラピスト2期生 清水万由美さん

9月2日に薬膳スパイス料理講習を自宅で開きました
生徒さんは3名
60代と40代の方です。
初顔合わせの方もいましたがすぐに仲良くお話しされていました。

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10:30 スタート

資料を見ながら季節によって体調の変化がある事。
変化に合わせて向いてる食材がある事。
気血水、中庸、五行について軽く説明しました。
脾の働きをアップさせるスパイスや薬味の効用
薬食同源の考え方について説明。

12:20
料理スタート
サテソースや鶏肉、蓮の実の下ごしらえは前日に準備しておいたので生徒さんには野菜を切る、
肉を焼くをメインに調理をしてもらい市販の温泉卵を使いより気軽に作れるようにしました。

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蓮の実の効用を説明しながらお皿に盛りつけて写真撮影。

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13:00
試食しながらむくみに良い食材について(特にハト麦)お話ししました。
皆さん美味しいし楽しかったと言っていただいました。
季節ごとに習いたいと要望いただきました。
しばらく談笑の後、用意しておいた薬膳スパイスや食材、書籍をお買い上げいただき
15:30解散

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お客様の感想

大塚様

薬膳と聞くとすごく難しいイメージがあったけれど話を聞いて料理を作ってみたら.
とても身じかに感じて家でも料理が出来ると思った。
薬膳の勉強とても楽しかった。また、次回が楽しみです。

☆やくぜんスパイスサテ ————-

  鶏肉と黒ごまのソースがとても美味しかったです。
☆やくぜんスパイスサラダ————-
  やくぜんスパイスオイルがあたたかい野菜に程よくからまって、おいしくいただくことができました。
☆やくぜんスパイスガッパオ———
  はすの実がほくほくと美味でした。ごぼうががパオライスになることが新鮮で、しかもおいし
  くいただくことができました。やくぜんスパイスがおいしいです。森田様

前から、薬膳に興味がありましたが、今回料理教室を開いて頂きありがとうございました。
講義からとても楽しく又みんなで作る料理もとても楽しかったです。
又次回を楽しみにしております。

坂本様

季節ごとに体調(内臓)が変わることを初めて知りました。
季節ごとの野菜があることも道理に合っているのだととても勉強になりました。
スパイス、薬味が身体の働きに有効だということも学びました。


【やくぜんスパイス料理教室を終えての感想】
阪口先生が「薬膳スパイスセミナー」を用意してくださったのと同じタイミングで幼稚園からのママ友に強烈に教室を開くように要請され、これはチャンスを戴いたと思い行動に移す事に決めました。

先生のテキストは初めて薬膳に触れる人にわかりやすくでも内容が深くて料理もバランスが良くて満足感いっぱいだと思いました。

実際、やってみてテキストの流れに乗って割とスムーズに進行出来、生徒さんにも楽しんで学んでいただけたと思います。
3月のイベントで体質診断をたくさんの人にした経験も今回役に立ってると実感しました。

生徒さんは長年のママ友ですが、講習の時間は私を先生と呼んで一線を引いて私を先生に仕立ててくれていました。
ありがたいです。
本気で私から薬膳を学びたい気持ちを感じたので、応えられる様に勉強したいと思います。
教室開くにはたくさんの準備があり限られた時間でするのは大変ですが楽しかったです。

【やくぜんスパイスについて】

今回改めてやくぜんスパイスを使って、おいしさ、手軽さ、効用の高さ、スパイスと塩のバランスが素晴らしい品
だと実感しました!レシピも最高!
これからも、ムリなくしぜんにいいカラダ をスローガンに楽しく薬膳を伝えたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな風に、日々、薬膳セラピストもがんばっています。

漢方キッチンから、薬膳の楽しさを、お伝えして行きますね。

阪口

育脳ごはん~きのこと白キクラゲで免疫力アップ~

育脳ごはん~きのこと白キクラゲで免疫力アップ~

今日の娘の育脳弁当は・きのこと白キクラゲのスープ
・小豆ごはん
・鶏手羽の青梅はちみつ煮(やわらかく煮て骨をはずします)
・つるむらさきのおひたし

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夏から秋の変わり目。

子供は肌にトラブルがいろいろでますね。

のど風邪を引いたり、肌に湿疹ができたり

暑い夏を終えて

子供も体が疲れるんですね。

免疫力を挙げるには、

「きのこ」がいいですよ。

どんな種類のきのこでも、

薬膳では「補気」といってエネルギーをチャージして

免疫力を挙げる働きがあります。

特にきのこの1種
「白キクラゲ」に含まれる、「白キクラゲ多糖類」は

免疫力をあげ
リンパ球の働きを賦活する効果があります。

さらに、

肌の保湿にもなるので

ママも一緒に食べると、お肌がしっとりします。

食べ方は簡単で
①「白きくらげ」をざっとあらって、1時間ほど浸水
②圧力釜で加圧10分から15分
③自然放置して、冷ましたら、冷蔵庫でストック

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こんな感じです。こうやっておけば、スープに入れる
デザートに入れる
などなど、とっても使いやすい

娘は、冷蔵庫から出して、黒蜜をかけて食べてます。

白キクラゲ、漢方キッチンでも、お求めいただけます。

「乾燥白キクラゲ」
http://kanpokitchen.cart.fc2.com/ca3/9/p-r-s/

いろいろに楽しんでみてください。

女性セブンで薬膳企画

女性セブンで薬膳企画

こんにちは、阪口です。女性セブンの薬膳企画の撮影でした。20170907171253d56
女性の悩みを解決する、阪口の薬膳レシピを計6ページ、12品を一挙に掲載します。
9月21日発売の女性セブンです。 

こちらは撮影風景

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天板やシノワ柄のマットや器に、薬膳料理を盛り付けて・・・・。
秋らしい、仕上がりになっています。

詳しい内容は、後日のブログにてご案内しますね~

薬膳育脳ご飯〜鮎飯

薬膳育脳ご飯〜鮎飯

こんにちは、阪口です。

今日は久しぶりの夏らしい陽射しがありましたね。

夏と言えば、鮎!

鮎のワタの香り。
いいですよね。

中国の薬膳は、肉が中心ですから

日本のような豊富な魚はありません。

でも、基本的な考え方は肉と同じ。
骨や内蔵など全体を食べることをで、
栄養価が高まり、『精』をチャージします。
20170822220445475
今日の弁当は、焼いた鮎を出汁で炊いた鮎飯。
子供は魚のワタを嫌がりますよね。
苦玉だけ取り除いて、混ぜ込むと、
食べられちゃいます(^^♪

小骨だけは、しっかり取り除いてくださいね。

小骨が刺さって、お魚キライになってしまう子供がけっこういますので。

今日の育脳弁当
◆鮎飯〜茗荷と大葉〜
◆だし巻き卵
◆金時草の胡麻和え


鮎飯のレシピは、また次回、ご紹介しますね!

よい夏を(^^)/

マノエイコ先生と対談

こんにちは、阪口です。

美容皮膚科ドクターの大御所、『マノエイコ』先生と対談させていただきました。

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美肌や保湿の薬膳料理を召し上がっていただきながら、お話をするという内容です。

マノエイコ先生といえば、美容医療の先がけの存在。
私も本を持っています。

「美容医療」という、きらびやかなイメージとは違って、
食事やお茶、アロマなども大事と、
地に足のついたアドバイスをされています。

お会いしてみると、「食べることとお花が好き」という、

とても可愛らしい方でした。

しかし、年齢をうかがうとびっくりのプリプリのお肌でした(〃▽〃)・・・・。

「私、肌の状態の改善のために、「薬」として、サプリは出すけれど、
やっぱり普段の食事が大事だと思うのよ。」

同感です!

今回は、美肌・保湿のメニューを4皿ご用意。

そのうちの1品、前菜はこちらです。

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そのほかのメニューと詳しいレシピは、『Dr.マノマノメディカルクリニック』の機関誌「美肌通信」で、ご覧いただけるそうです。

http://www.drmano.co.jp/

“チーム・薬膳”の活動開始

阪口が薬膳メニューコンサルティングをさせていただている、大阪の企業「マルタマフーズ」さんで、薬膳の新しい取り組みが始まっています。

その名も
『チーム・薬膳』

高齢者施設の食事を手がけているマルタマフーズさんでは、入居者の方に、薬膳メニューを提供していらっしゃいます。
薬膳メニューの開発部の人たちが提案したのが、

「社員が元気で、健康でいることで、施設の入居者さんを元気にできる」

そして、始まった本社の社員食堂の大改造。
社員のみなさんに活動を知ってもらうために、食堂のキャラクターの名前を大募集しました

マルタマフーズのゆるきゃらは・・・・・

ランチっ娘たまこちゃん

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食堂には、薬膳コーナーが設置されて、ランチっ娘たまこちゃんが、わかりやすく薬膳の解説や季節の話などをしてくれます。
「やさしい薬膳えほん」では、「おじいちゃんと私の楽しく♪おいしく♪元気生活~寒い冬も快適に♪~」
なんて、おじいちゃんとたまこちゃんの会話が、つづられています。

また、阪口の著書などと一緒に、12月には、クリスマスツリーの変わりに、薬膳ツリーを飾っています。

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こちらは、卓上カード 「春の不調を吹き飛ばせ!!」…花粉症をのりきる食生活アドバイスを掲載。
持ち帰れるリーフレットも用意しています。

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マルタマフーズさんの食堂では、「ランチっ娘たまこちゃん」がいつもお出迎え。
みんなに親しまれることで、自然に薬膳の考え方が、広まってきています。
すばらしい取り組みですね~。

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こちらは、「チーム・薬膳」のみなさん。
ミーティングのたびに、いつも新しい取り組みを見せてくれる、積極的なチームメンバーです。
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私も薬膳の専門家として、精一杯サポートしたいと思っています!




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薬膳料理家 阪口珠未の漢方キッチン
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ハピママさんに、阪口すみのインタビュー記事が掲載されました。

ハピママさんに、阪口すみのインタビュー記事が掲載になりました!

【薬膳】スーパーで手に入る! 西太后も好んだ「アンチエイジング食材」を薬膳研究科に聞いた
http://ure.pia.co.jp/articles/-/32493


とってもわかりやすく、まとまっていて、薬膳アンチエジングがばっちり理解できますよ。
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私の生徒さんの中には、この記事を印刷して、バッグの中に持ち歩いている人や、自分の勤める薬局で、お客様に漢方をおススメするのに、利用されている方も!


セレブのやっている「スーパーアンチエジングフード」ではなく、「スーパーで手に入るアンチエジングフード」

でも、効き目は、ひけをとりませんよ。

ぜひ、お試しを。

そして、記事を読んでいただいて、「いいな」って思ったら、シェアをおねがいしますね~。



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【薬膳】スーパーで手に入る! 西太后も好んだ「アンチエイジング食材」を薬膳研究科に聞いた
http://ure.pia.co.jp/articles/-/32493


とってもわかりやすく、まとまっていて、薬膳アンチエジングがばっちり理解できますよ。
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私の生徒さんの中には、この記事を印刷して、バッグの中に持ち歩いている人や、自分の勤める薬局で、お客様に漢方をおススメするのに、利用されている方も!


セレブのやっている「スーパーアンチエジングフード」ではなく、「スーパーで手に入るアンチエジングフード」

でも、効き目は、ひけをとりませんよ。

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つながる

群馬県に仕事ででかけた。

早朝の埼京線の車内は比較的空いていて、駅のホームで乗車するために並んでいた人たちは次々に座席に座っていく。
私もシートに腰を落ち着けて、ふっと斜め前に視線を移すと入り口付近に少年が立っている。
彼が立っている前の座席には誰も座っていない。
「座らないのかしら?」と思ったとき、少年が握っている白いステッキが目に入った。

見えてないんだ…
 どうしようかと迷う。彼に席が空いていることを伝えようかしら?もしかしたら立っているほうが好きかな・・・・?いや、そんなはずないよな・・・。

 声をかけた。「ここ空いてますよ。おかけになりますか?」
 「すみません。」少年は私に手を伸ばしてきた。手を取って席に案内する。見ず知らずの人の手に触れたことに、ドキッとする。 
 彼は座ってしばらくするとすーすーと寝息を立てながら眠ってしまった。
 少し切なくなった。目の見えない彼は、たとえばすごく疲れているときでも、指定席を予約するか、介助の人がいない限り、電車で座るという選択肢は無いんだ。
 東大教授で、全盲ろうの福島智さんの夫人光成沢美さんの著書「指先で紡ぐ愛」を読んだことがある。
その中で印象的だった文章がある。光成さんは目も見えず、耳も聞こえない福島さんと話をするとき、彼の手をとって指文字でコミュニケーションをする。ある日、彼女は福島さんと行き違いからけんかしてしまう。彼女は怒りから、彼の手を振り払ってしまった。そのとき彼は、言ったと言う。手を離すという行為は全盲聾のぼくにとっては、「もう、あなたとは、話をしたくない、と部屋から出ていくのと同じだと。
 手を触れることは、私はあなたと同じこの世界にいます。私もあなたと私はつながっているよ。と伝えられる方法なのだと思う。

私たちは目が見え、耳が聞こえて、たくさんの人に接したり、話をすることで、孤独じゃないように感じている。でも、目が見えなければ、耳が聞こえなければ、それが、錯覚なことに気づくだろう。

この前、家族以外で誰かの手に触れたのっていつだろう?
少年に触れた手が、とても心地が良かった。
 彼の手を取って席に案内し、自分が親切なことをしたような気になったけれど、受け取ったのは私のほうだ。
 そして、受け取ったのは、「私は誰かとつながっている。」という実感。

白金亭のセミナーで。

メニューをプロデュースしている「白金亭」でセミナー。
お客様は都内の栄養専門学校を卒業する22歳の管理栄養士さんたち50名。
会場に、足を踏み入れると、ひとりの男の子が、近寄ってきて、

「阪口さんですよね。話してもいいですか?」
席をすすめると彼は座って口を開いた。管理栄養士としての勉強をしながら、二つの現場に身をおいているという。
ひとつは、医師について、在宅医療の家庭を回ること
ひとつは、病院で、東洋医学の考え方に沿って、治療を行う、理学療法士について、研修をしているという

「阪口さんは、東洋医学の考え方と、中国医学の考え方を同じ医療の場で使えると思いますか?」

私は、中国で行われている「西洋医学の検査数値に、中国医学を応用する、中西医結合」の臨床の話をした。自分の持っている「知識」の話。

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彼は
「森ではなく、木をみる西洋医学の思想と木よりも森を優先させる中国医学の思想は、同じ場所で融合させることはできないって、僕は考えるんです。」

驚いた。

初対面で、この男の子は私と「哲学」を話ししたがっている。私から知識を得たいと思っているんじゃない。

そのとき、スタッフから、声がかかった。
「先生、セミナーの時間です。」

不思議な感覚を憶える。

世間話をするのと同じ軽さで、まっすぐに私に哲学を話しかける22歳。
その「素直さ」と「風通しのよさ」

私が何年もかかって、手に入れるような、心の身軽さを、すでに身につけている若い人たちがいるんだと、思う。

もっと素直になれる
もっとしなやかになれる

彼らに学ぶことは多い。



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