金針菜ときのこのラーメン~リラックス薬膳~

2016.11.29

私の娘は11歳。
まだ一緒に寝ています。
日中は、私がいなくても、大丈夫なのに、夜寝るときだけはいてほしいという娘。
むすめが寝付くまでは、抱っこをして横にいます。

「まだまだ、ちいちゃいね~。母ちゃんの腕の中にすっぽりおさまっちゃうもんね。」
というと、
うとうとしながら、
「かあちゃんは、ちっちゃいね~。私の心の中にすっぽりおさまっちゃうもんね~。」

子どものときは、「安心できる空間」が用意されているかもしれません。
でも、大人になれば、「安心できる時空」を自分で作ることが、大切です。

先日、大阪で開催した講演の後のサイン会で、参加者のみなさんが、口々に、「夜寝られない」、「ストレスからの症状がある」とおっしゃっていたのが印象的でした。

最近の女性は、仕事をされながら、家庭のこと(子育てや介護)などやることがいっぱいで、精一杯がんばっているという感じがします。

私も子育てしながら仕事をしているので、参加者の方の気持ちがとってもよくわかるんです。
他の人からもいろんな期待をされるし、自分もそれに応えられるようにがんばろうと思うんです。
でも、ときに、それが本当にがんばる必要のあるものなのかどうか、自分がそれを望んでいるのか、疑ってみてもいいんだと思うんです。

そして、そんな自分を見つめるときには「安心できる時空」がいります。

例えば「移動する」のも、見つめなおす時間をもつにはいいですね。
同じ空間にいると同じ思考回路になりやすいものです。
セミナーなども、わざわざ遠いセミナーに出かけていったり、出張のとき、近い距離でもわざと飛行機を使います。
荷物を預けて、保安地区に入ると、いつもとは違う異空間です。
普段考えていることから、頭の中が自由になり、違う考えがわいて来ます。

出張がないときは、「散歩」もします。
大好きな銘柄のコーヒーを(薬膳研究家もコーヒーを飲みます!)ポットに入れて、歩きながら、友達と電話で話をするんです。
これが効果が絶大。歩きながら、話ながら、飲みながら、景色を見ながらっというのは、すごくリフレッシュする。
今置かれている状況を解決できるかもしれない新しいアイデアも出てくる。

これは、小さな「旅」をする感覚です。

毎日がなんだか息苦しいとき、生活の中に「旅」の感覚を取り入れてみてくださいね。

薬膳では、カラダのケアから、感情にアプローチすることができます。
感情を意志の力でコントロールするのはむずかしいものです。だから、その感情につながっている「臓器」のバランスを整えることで、感情のバランスをはかることができます。

特に女性に多い血の不足である【血虚】という状態から来る、不眠やマイナス思考には、補血の食材をとりましょう。
レバーやなつめ、クコなど赤い色の食材もいいですし、私のおすすめは「金針菜(きんしんさい)」別名忘憂草(ぼうゆうそう)
憂いを忘れるなんて、素敵な名前ですが、セロトニン様物質が含まれていると言われ、ストレスに対する耐性を高め、同じ状況でも、リラックスした状態に体を保つ効果があると言われています。
実際、私の教室で金針菜の料理を作ると、「その日の夜は、眠りが深くなりました。」という方がよくいらっしゃいます。

さて、今日は金針菜を使ったラーメンを作りました。
少し、余裕のある、お休みのお昼にいかがですか?
具材を多めに作れば翌日のお弁当のおかずにも重宝します。

まずは、自分をハッピ―に!ですね。

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【金針菜ときのこのラーメン】

材料4人分
金針菜30g
しめじ 100g
豚肉  150g(下味:醤油小さじ1、みりん小さじ1、片栗粉大さじ1)
調味料(キャノーラ油 大さじ1、ごま油大さじ1、しょうゆ 大さじ2 みりん大さじ3)
麺  4束
市販のラーメンスープの素 4人分
薬味(みょうが、葱の小口ぎりなど)

1.金針菜は洗って、150ccの水でもどす。
2.豚肉は細切りにして、下味をつける。しめじは、石づきをとって、1本ずつほぐす。
3.フライパンにキャノーラ油を入れて、豚肉を炒める。色が変わったら、ごま油を加えて、金針菜、しめじを炒める。
4.みりんと金針菜の戻し汁大さじ4を加えてしんなりしたら醤油を加えて炒めあわせる。
5.麺をゆでる。
6.市販のラーメンスープをどんぶりに入れて、お湯で割る。
7.麺を入れて、4をのせる。
8.薬味や山椒をあしらう。

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4の状態で常備菜としても使えます。
★金針菜は漢方キッチンの通販サイトで、ご購入いただけます。100g  950円で販売しています。


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薬膳料理家 阪口珠未の漢方キッチン
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