北京での生活~娘の冒険~

2012.8.21

 西苑での実習が終わって、北京の生活もあと2日。
学生生活をしていたので、観光地やお土産屋さんにほとんど行ってないことに気づきました。
娘に「どこに行きたい?」と訊くと
「西太后のおうち。」(故宮のこと)
私が、西太后の食事の研究をしているので、娘にも西太后が身近な人になっているんですね。
タクシーをチャーターすることを勧められたのだけど、
できれば、ライブな北京を娘に見せたい。
地下鉄で行くことに。
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では、しゅっぱつ~!
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地下鉄の天安門東で降りて、地上にあがると、そこは、人の渦。
「かあちゃん、このひとたち、なにしてるの・・・・」
あまりの人に圧倒されている娘。
「こんなの大したことないわよ~。」と中へ、進みます。
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チケット売り場も、長蛇の列。チケットいつになったら買えるのかな?
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ひまつぶしに、故宮の地図でも買いましょう。
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「西太后じゃないひとは、真ん中の門から、入れないんだよ」
ドラマ「蒼穹の昴」で聞いた豆知識を教えてくれます。
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ちょっと一服。ここは、北京でも珍しい、雲南省で採れた「雲南コーヒー」をおいています。
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うす~~い珈琲でした。でも、あるだけありがたい!
人あたりした、私たちは、人の少ないところへ。西太后のお宝をみることに。
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娘が興奮。「ティアラ~。西太后がかぶってたのかなぁ。きれい、かぶりたい。」
たくさんの金、銀、ダイヤ、翡翠にうっとり。
女の子ですね。
故宮の観光を終えて、建国門にいきます。
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ところが、故宮の出口は、大渋滞で、バスは、動かない。タクシーは捕まらない。輪タクの運転手がふっかけてくるで、どうにもならない。
娘の手を引いて、故宮の堀沿いに歩いていると、輪タクの客引きのおばちゃんが、声をかけてきた。
「あんた、子供つれて、こんなとこで、なにしてんの?」
無視して、歩いてると、
「あんたに、乗れって言わないよ。どこいくの?」
行先をいうと、
「タクシーは、ここは止まっちゃいけないことになってるからつかまらないよ。ずっと先まで歩くと、右折したとこに、バス停があるから、そのバスに乗りな。」
頼りなさそな親子に見えたんだろうか・・・
娘は、「かあちゃん、りんちゃん、がんばるよ。」
おっ、たくましいじゃない。
1キロほど歩くと、天安門まで行くバスの停留所。
乗ったは、いいけど、大混雑。
「かあちゃん、りんちゃん、こんなバスに乗ったの初めてだよ。」
つぶされそうになるのを、腕でブロックして、15分。
天安門で降りて、地下鉄に乗り換え。
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建国門到着。
がんばったね~。
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朝8時に出発したのに、すでにもう1時半。
お昼にしよう。
ところが、店がない。
私が留学してたのなんて20年前の話、変わってて当たり前。
とりあえず、目についたショッピングセンターに入って地下へ降りてみた。
お茶屋のお姉さんに、レストランを訊くと、ここには、レストランがないとのこと。
「かあちゃん、りんちゃん、もう歩けない、足いたいよ~。」とべそをかいている。
7、8キロは、歩いたものね。
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お茶屋のお姉さんが
「座って、お茶飲んで、休んで行ったら。美味しいジャスミンティを淹れてあげるよ。」
おしゃべりをしながら、お姉さんが、次から次へと、あったかくて、香りのいいジャスミンティを、注いでくれる。心遣いに、体も心も癒された。
近くのお店を教えてもらって、また、さらに歩きます。
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雨も降って来ました。もうちょっとだよ。
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やった~、ご飯食べれる~。
注文しようとしたら、ウェイトレスのお姉さんが
「あと3分まつといいよ。2時になったら、料理が半額になるから」とささやく。
それなら、と2時になるのを待って、注文。
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セロリの和えソバと皮蛋かゆ、それからニラの焼き餃子。
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待ちきれません。
「りんちゃん、中国のご飯ってすごく美味しいと思う。」って真剣な顔で言う。
こんなにお腹がすくまで歩くことないから、そう思ったのかも。
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あちちっ、慌てすぎ。
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「はい、伝票、安くしといたよ。」
ほんと、14時2分のオーダーで、半額なんだね。
ありがとう、お姉さん、
その後は、東単で、お買いものをして、家へ。
地下鉄に乗って、つり皮につかまっていると、娘の様子がおかしい。
体を後ずさりしている。
見ると足元に水が。。。
「ん??」
席に目をやると、農村から出てきたらしいみなりの母子が座っていて、こどもがお母さんのひざの上から、床に向けておしっこをしてる!
「ひゃあっ」
と声を上げて、とびのいた。
おかあさんは、
「ニャオニャオ~(尿尿~)  おしっこしたのね~」
なんて、言ってて、まったく悪気がない。
気になって娘の顔を見ると、なんだか可笑しがってる風で、笑っている
「どうしたの?」と訊くと、
「りんちゃんは、すぐわかったから、よけれたけど、母ちゃんは、おしっこふんだよ、アハハ。。」
なんだか、頼もしくなって、私も一緒に笑ってしまった。
「洗えばいいか!」
くたくたになって帰宅。お母さんとご飯を作りながら、今日の話をしたら呆れ顔。
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「よくまあ、中国人でも、もうちょっと楽な観光するわよ。」
お風呂に入りながら、娘と今日の1日を振り返る。
「あんなに汚かったり、ごみごみしてたりして、いやにならなかった?」と訊いたら、
「おもしろかった~。汚いこといっぱいみたけど、きらいになってないよ。」とにこにこしている娘。
彼女のたくましさと明るさを見直した1日。
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