北京での生活~病院の外来へ~

2012.8.10

陳先生に紹介していただいた李躍華先生に就いての講義と、実習が始まりました。
昨日は、「代茶飲」といわれる、お茶の代わりに飲む、薬膳茶についてのマンツーマンの講義。
代茶飲は、清代の宮中でも頻繁に使われていました。
薬草の名前を中国語名で聞き取るのに、少し、苦労しましたが、不思議なもんで、意識を集中して聞いてると、薬草名がポッと頭の空間に浮かんできます。
普段いかに必死になってないかを痛感。
 
今日は、李先生の外来があるので、私も外来に一緒にでることに。

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マンションの玄関をでると、朝からあいにくの雨。
今年の北京は北京らしからぬ、湿った天気が続いています。

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私が行くのは、3階の老人病の外来

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李先生は、老人病の主任で、「骨粗しょう症」が専門。

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漢方薬の湯薬で、骨粗しょう症の激しい痛みを緩和できる技術があり、専門外来が設けられています。

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7月に彼女の特集番組がテレビで放映されたとかで、朝から大行列。
「何時からならんでるの?」と訊くと
「4時から」
「。。。。。。。。」
さすが、中国人、朝がお早い。
「どこから来たの?」
「四川」
「西安」
良医を求めて、遠くまで通うのは、日本も中国も一緒です。
でも病院のはじまりは、日本よりも早くて、朝8時には、先生が出そろって、診察を始めます。
診察結果は、すべて電子カルテに書き込まれます。

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「骨粗鬆症」という西洋医学の病名と「脾腎両虚」という中医学の弁証が同じ欄に並ぶのがおもしろいですね。
方剤も常用するものは、すでにインプットされていて、クリック一つで、選べます。

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そのままプリントアウト。
西苑医院では、中西医結合が、治療に取り入れられているので、ほとんどの患者が、痛み止めの注射などを打ちながら、漢方薬を服用します。

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こちらの方も、骨密度の測定結果とレントゲンを見ながら、漢方薬と西洋薬の両方が処方されました。

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これは、診察手帳。ここにどんな治療をしたかが書き込まれ、処方のプリントアウトされものが、張り付けられます。

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李先生は、骨粗しょう症を防ぐ薬膳や代茶飲にも詳しいので、病人へのアドバイスを聞いているとおもしろいです。

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こちらは、実習生の崔さんと小平くん。電子カルテの書き込みや診療手帳の管理などをしています。

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あらら、油断してると、外で待っている人が入ってきちゃうんです。
「今、何番?」とか、他の人の症状を聞いて「自分も同じだ!」と割って入ったり。
「先生、ちょっと話があるんだけど。」とか。
実習生の小平(シャオピン)君に追い払われてますね。

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李躍華先生。肌がすごくきれいなので、何か養生やっているんですか?と訊いたら、
「養生はすべての人に必要よ」という答え。
さすが。

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1日の外来が終わって、帰宅。西苑横の街路樹が、雨で洗われてきれい。

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家に帰って、お母さんと食事の準備。

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鮒のスープは、こんな風にミルク色になります。思ったより癖のない味。
また、明日も、がんばります。
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