薬膳レシピ:炊飯器でつくる桜色甘酒

2014.4.15

花粉症やアレルギー体質の方にお勧めのレシピです。
疲労回復、お肌の透明度もアップ!
炊飯器で手軽に作れる甘酒です。

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炊飯器でつくる桜色甘酒
4杯分

・胚芽米         1カップ
・黒米          大さじ1
・水           2カップ
・米麹          200g
・途中で加える湯冷まし  1カップ

作り方

1. 胚芽米と黒米を洗って、水2カップを加えて
1時間以上 吸水させ、炊飯器で炊く。

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2. 一度沸かして冷ましたお湯を1カップ注ぎ、
70°C以下になるの待つ。
別のボウルに麹を入れ手でほぐしておく。

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3.70度ぐらいになったら、麹を加え、満遍なく混ぜます。

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4. 温度が50~60℃くらいの間を保つようにします。
炊飯器の蓋はあけたままにして、布巾などをかける。
数時間でドロっとしてくる。

5. 7~8時間たって完成。

冷蔵庫で10日~2週間ほど保存が可能です。
すっぱくなっても悪くなったわけではなく、
発酵が進んだ状態です。

是非、お試しください。

 

レシピ考案:
薬膳料理家 阪口珠未

春は花粉症や肌や目の痒みなどのアレルギーに
困っている方も多いのではないでしょうか?

アレルギーは、免疫の過剰反応と言われます。
免疫とは、体の防御システムのことをさします。

そとから細菌などの体に害をなすものが入ってくると、
免疫システムがそれを認識して、攻撃をしかけたり、
外へ排出するように働きかけます。

この免疫システムが、本来なら攻撃をしかけなくても
いいような、「花粉」や「卵・牛乳などのたんぱく質」を
「敵だ!」とみなしてしまうのが、アレルギーの原因です。

花粉や特定のたんぱく質が体に入ってくると攻撃をしかけるため、
鼻や目の粘膜の炎症や、鼻水、湿疹などの症状が出てきます。

つまり、反応しなくてもいいものにも、反応してしまうという
免疫力のアンバランスをおこしていることになります。

原因は食生活の欧米化や、環境汚染、ストレスなどいろいろな
要素の組み合わせで起こると考えられています。

つらいアレルギーを改善するには、免疫システムの働きを正常に
してあげることが、鍵になります。

でも、
「免疫のはたらきを正常にするには、どうすればいいんでしょう?」

実は、免疫システムの70%の細胞は腸管にあると言われます。
また、腸管には、多くの微生物が住んでいて、その総重量は
1キロもあります。

この腸内の微生物がつくる環境によって、免疫力が大きく
左右されます。
善玉菌と呼ばれる菌が腸内にたくさん住んでいると、免疫系が
活性化され、アレルギーなど、さまざまな免疫系の病気に有効です。

中国医学でも、鼻や肌などの病気を治すためには、
「胃腸の働きを整えること」が最も大事だとしています。

私が以前やっていた薬屋での漢方相談では、アトピーや、花粉症などの
アレルギーのお客様がたくさんいらっしゃいました。

漢方薬や薬膳茶と併用して、腸管の状態を整える食事に切り替えて
もらったところ、かなりの方が短期間でつらい症状を改善することが
できました。

特に子どもは、反応が早く腸の状態が良くなると、症状が急に
よくなることもありました。

胃腸の働きを整えて、腸管に善玉菌が住みやすい環境を作るには、
食生活とストレスのコントロールが大切です。

肉、卵、牛乳などの動物性たんぱく質や脂肪を摂り過ぎないこと、
ミネラル、ビタミンの豊富な野菜や果物、そして、良い菌が
たくさん含まれる発酵食品をとることが、おすすめです。

今回ご紹介した手作り甘酒は、は胃腸の働きを整えて、
腸に善玉菌を増やしてくれます。

甘酒の麹には、腸を整える良い菌がいっぱい。
でも市販のものは加熱殺菌されているので、せっかくの菌が
死んでしまった状態です。

自分で作って冷蔵庫で保存し、朝、晩50ccから100cc
程度を食べましょう。

アレルギーのみなさま、美味しい薬膳で、この春は楽に
過ごせるかもしれませんよ。