2023.10.26
こんにちは
夏以来、コロナ、インフルエンザが季節関わらず、蔓延していますね~。
娘の学校も学校閉鎖になったり
クラスメートがコロナ感染の後、体調が戻らなかったり
普段から、体を整えておくことの大切さを感じることが多いです。
漢方キッチン講師の岡山真弓先生が
肺・大腸と免疫力の関係について話してくれました。
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30年以上薬局現場で患者さんに接し、薬膳・漢方・手つぼ・発酵食などを組み合わせた指導を行う「ハイブリッド薬剤師」。
漢方キッチン講師の岡山真弓です。
10月に入って急に寒くなりましたね。
いつもの10月の気温なのでしょうが、
今までの暑さが異常だったので身体には
相当負担になりますよね。
急激な温度変化は
身体や心にストレスを与えるので
気を付けてくださいね。
薬膳では外的ストレスや内的ストレスで
病気が起こると考えられています。
普段は私たちの身体はエネルギーのバリアでおおわれて、
いろいろな外敵(西洋医学的に言えばウィルスとか細菌など)や
ストレスから私たちを守っています。
それを「衛気(えき)といいます。
その衛気に関係ある臓器が「肺」であり「大腸」。
中国医学でいうところの「肺や大腸を整えること」が
「腸活して免疫力を上げよう!」ということなんです。
大腸の調子が良いと立派なバリアが張れるんですね。
腸内細菌などがわからなかった時代に
呼吸器(肺)と大腸が免疫力と関係していることを
見抜いていた中国医学ってすごいですね~。
ところが最近、大腸の様子が変化しているといいます。
腸内細菌には人種差があって、
日本人はビフィズス菌が多くて
とても優秀なそうなのですが、
最近の子供たちでは腸内細菌の種類が変わってきているようです。
特に日本人に独特な酪酸菌(宮入菌)は
とても減少しているとの研究結果が出ているようです。
腸内細菌の変動の原因は
食生活の変化
抗生剤の取りすぎ
消毒のし過ぎ
などいろいろな要因が考えられています。
腸内細菌叢は親から子へ受け継がれる大切な財産です。
特にお母さんの腸の状態が
子供の腸内細菌叢を決めるともいわれています。
アトピー、鼻炎、多動や鬱なども
「腸の状態が関係している」という研究も
今は盛んにおこなわれています。
薬膳では、消化はもっとも大切な活動のひとつ。
「どういう食事が、身体に、腸に良い影響を与えるか」
ということを常に意識して考えます。
普段の食事でコツコツと腸内細菌を整える「貯金」を
しておくことが大切です。
また、今2か月に一回開かれている薬膳発酵クラスでは
こういった腸活や身体に必要な栄養素の話なども学んでいきます。
ぜひ一緒に学んで、今年の冬も感染に負けない体を作っていきましょう!