2024.5.30
マルタマフーズ薬膳セラピストの神谷真美です。
株式会社マルタマフーズは、病院や高齢者施設でフードサービスの提供をしており、阪口珠未先生の監修のもと、薬膳メニューの作成・提供を行っています。
4月にグループ会社の介護老人保健施設と、特別養護老人ホームで「春」の薬膳メニューの提供を行いましたので、ご紹介します。
〈春の薬膳 養生ランチ①〉
☆ 山菜ごはん
☆ 鰆の山椒焼き
☆ ふきのおかか煮
☆ 菜の花のわさび和え
☆ みぞれ汁
春は、芽吹きの季節。冬に蓄えたエネルギーを全身に巡らせる季節です。
春が旬の「ふき」や「山菜」などの「芽」の食材には、気を巡らせるパワーがあります。
山椒のピリっとした辛さは、胃腸の働きを高め、消化不良も改善してくれます。
さらに、みぞれ汁には、胃腸の働きや消化を高める「大根」「なめこ」、さらに香りの良い「ゆず」も使用しています。
事前にポスターを掲示して薬膳ランチの日をお知らせし、お食事の前には、施設の方からご利用者様へお食事の説明をしていただきました。
調理師は「ふきも山菜ごはんも美味しく炊けたわ」と自画自賛しており、ご利用者様もほとんど残さず食べられました。
〈春の薬膳 養生ランチ②〉
☆ あさりと椎茸の炊き込みごはん
☆ 鶏と菜の花の炒め物
☆ カリフラワーと桜えびの和え物
☆ 新玉ねぎのサラダ
☆ すまし汁(とろろ昆布)
炊き込みごはんは、あさりをふんだんに使用しました。
あさりには、鉄や造血作用のあるビタミンB12を豊富に含み、血を補って、春先のイライラ感を予防すると言われています。
菜の花のつぼみには、これから開花するエネルギーが蓄えられており、豊富なミネラルを含んでいます。
まだまだ朝晩冷えるこの時期に、体を温める生姜や鶏肉と一緒に炒め、春に感じやすいイライラやのぼせなどの体の不調を整える炒め物に仕上げました。
季節の食材もちりばめながら、春の薬膳養生ランチとして提供しました。
春の薬膳養生ランチは、特別養護老人ホームでは約120名のご利用者様が召し上がり、「あさりごはんは、普段あまり提供することがないのでとても好評でした」「ポスターを熱心に見られ、お食事をとても楽しみにされています」とのお声をいただきました。
ご利用者様は、毎日のお食事をとても楽しみにされています。
その中でも、四季を感じることが出来る薬膳を毎月楽しみにしてくださっています。
献立を考える時に意識するのは、まずは、食べていただくこと。
食べ馴染みのないものは、手をつけていただけないこともあるので、馴染みのある味付けや食材を取り入れつつ、薬膳を楽しんでいただいています。
株式会社マルタマフーズ HP
関西・関東圏の特養や病院への給食導入のご相談承ります
https://www.marutama-net.co.jp/