2024.5.31

漢方キッチン講師の今西清美です

今回のテーマは「生活習慣病」です。

少し前までは「成人病」と言われていましたが、子供のころからの生活習慣も原因になっていることが分かってきて、最近では生活習慣病と呼ばれるようになりました。

定期健診などで指摘されることはあっても、ほとんど自覚症状がないので、放置してしまうとのっぴきならないことにもなりかねません。

数値に表れなくても自覚症状があるものも含めて薬膳では「未病」という言い方をします。

数十年前、働き盛りの夫がみるみる妙な太り方をしてきて、会社で何を食べているか問いただしてみたところ、一日おきにカツライスと鰻を食べていることが分かりました。

もともと偏食なうえに、食べ物自体に興味がなく、おまけにめんどくさがり屋、食事を選ぶということすら、彼にとっては面倒なことだったようです。

仕事も新聞記者。

昼出勤で連日の深夜帰宅、休日も月に4日とれればマシ、という時代でした。

どこも痛くもかゆくもないという夫を無理やり、医者に連れて行ったところ、肉と油の摂取禁止を言い渡されました。

食事指導を受けたわけです。

そこから、私の一日2個の弁当作りが始まりました。

肉と油を使わない弁当の作成に頭を悩ましながら、何とか1か月が過ぎると夫は5kg体重が落ちて、検診の結果も正常値内に落ち着きました。

今は70歳を超えましたが、まだ、薬を飲まずに、また特に大きな病気もせず、暮らしています。

誰のおかげでしょう(^^;

薬膳を学ぶはるか前の事なのですが、今思うと、はからずも薬膳を提供し、その効果が出ていたんですね。まさに「未病」を治していたわけです。

薬膳では生活習慣病は「痰飲」、「お血」といった体に余分に貯まった老廃物が原因と考えます。

いくつかのタイプがありますが、自分、または家族のタイプを発見し、それに対処する知恵を皆さんと分かち合い、生活習慣病撲滅対策をいたしましょう!!

今のムシムシした季節にもさっぱりと食べられ、食欲もそそられ、しかも簡単な一品を考えました。箸休めにいかがでしょう。

【そら豆の梅肉和え】

 (材料)2人分

そら豆           12粒
梅干し           10g
(チューブの練り梅でもOK)
海苔            1/2枚
白胡麻           適量
醤油            小さじ1弱
みりん           大さじ2

作り方)

1.そら豆は皮に傷をつけ、沸騰した湯に塩小さじ1(分量外)を加えた中で2分茹でてざるにあけ、冷めてから皮をむく

2.梅干しは包丁で叩いてから擂鉢で擂って、みりん(600ワットの電子レンジに30秒かけてにきりにする)と醤油を加える

3.2に1を加えて混ぜ合わせ、そこに小指の先くらいの大きさにちぎった海苔を加えて和える

4.器によそって、七分擂りにした白胡麻を散らす

「生活習慣病」を薬膳的に捉えて、美味しく学ぶ講座を開催します。

<第6回症状別薬膳クラス>

◆テーマ【生活習慣病】◆

日時:6月26日(水)10:30~

講座のお申込みはこちら⇒
https://yakuzenkouza.cart.fc2.com/ca45/196/

<調理メニュー>

●鯖と青梗菜の炒めーサンザシソース
●干し椎茸としらたきの白和え
●冬瓜のすり流し
●発芽緑豆ごはん

ご参加お待ちしています。