2024.9.25
マルタマフーズ薬膳セラピストの赤土 知佳です。
株式会社マルタマフーズは、病院や高齢者施設でフードサービスの提供をしており、阪口珠未先生の監修のもと、薬膳メニューの作成・提供を行っています。
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残暑が続く中で、少しずつ朝晩の気温差がではじめるこの季節。
乾燥と温度変化で「肺」(呼吸器系や皮膚の働き)がバランスを崩しやすく、咳や喉・胸の痛み、肌の乾燥や湿疹などが起こりやすいと言われています。
薬膳の秋の食事の考え方は、潤いを保つ食材を食べる事。
そして、秋から冬はエネルギーを溜める時期でもあり、木の実や根菜をとり入れる事。
秋に実る梨や柿などの果物や、帆立、いか、たこ、山芋、さつまいも、かぶ、きのこ類、胡桃、栗、無花果などを食事にとり入れましょう。
今回は身体に潤いや精を与える食材を使い、誰でも簡単に作れる薬膳料理「帆立入り鶏団子の生姜あんかけ」をご紹介します。
<身体に潤いや精を与えよう! 帆立入り鶏団子の生姜あんかけ>
★帆立は、タンパク質を多く含み、体に潤いを与える作用もあると考えられています。
また帆立や山芋には、疲労回復、老化防止、滋養強壮効果があり、一緒にとることで相乗効果が期待されます。
鶏肉にはお腹を温める作用もあり、消化吸収もよく、虚弱体質の人の体力強化におすすめの食材になっています。
秋には少し辛みのある食材を使うと、肺の機能を正常に保つことができます。(生姜、ニンニク、葱、玉ねぎなど)
◆材料(2人分)
・帆立…5個
・玉ねぎ…1/2個
・鶏ミンチ…150g
・山芋…100g
・しめじ…1/2個
・えのき…1/2個
・人参…20g
・ブロッコリー…60g
<鶏団子の調味料>
・おろし生姜…少々
・醤油…小さじ1/2
・酒…小さじ2
・みりん…小さじ1/2
・片栗粉…小さじ2
・塩胡椒…少々
<あんの材料>
・おろし生姜…適量
・醤油…小さじ1
・酒…小さじ1/2
・みりん…小さじ1/2
・和風だし…適量
・水…適量
・片栗粉…適量
◆作り方
・山芋は皮を剥き、すりおろす。
・玉ねぎはみじん切り、人参は短冊切りにする。
・帆立は、小さめのサイコロと、粗めのみじん切りにする。
(帆立の食感を楽しむならサイコロサイズのみでもOK)
・ボールに鶏ミンチ、玉ねぎ、帆立と鶏団子の調味料を入れよく混ぜる。
・適当な大きさにわけて丸める。
・フライパンを熱して、鶏団子を焼く。(引っ付く場合はオリーブオイルを適量入れて焼く)
・鍋に和風だしと水、食べやすい大きさにしたしめじ、えのき、人参を入れ、生姜、醤油、酒、みりんで味を付け、片栗粉でトロミを付ける。
・出来上がったら器に鶏団子を盛り付け、すりおろした山芋をのせ、その上から生姜あんをかける。
・最後に茹でたブロッコリーを飾る。
★ホタテの風味も食感もあり、あんは生姜が効いていて食べやすいですよ!
◆食材の効能とアレンジ
山芋はすりおろして使用しましたが、鶏団子に角切りにして入れても食感を楽しめると思います。
このレシピは、鶏団子にかけるソースやあんを変えるだけでアレンジが可能です。梨のソース、洋風、中華など。
帆立は鶏団子に混ぜましたが、ソテーにしたり煮物にしたりと、調理法を変えれば楽しみ方は広がります。
残暑も続き、乾燥も気になりますが、食材の持つ力を取り入れ、身体に潤いや精を与え乗り切りましょう!
▼株式会社マルタマフーズ HP
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