2024.10.23

マルタマフーズ薬膳セラピストの田村真実です。

株式会社マルタマフーズは、病院や高齢者施設でフードサービスの提供をしており、阪口珠未先生の監修のもと、薬膳メニューの作成・提供を行っています。

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暑かった夏も過ぎ、秋になってもまだまだ暑さが残っていますが、少しずつ日も短くなり、秋を感じる季節になりました。

秋は空気の乾燥と急激な気温の変化により粘膜が乾燥することで、炎症が現れやすく、特に呼吸器である肺が弱りやすい季節です。

また、夏の発汗で水分やエネルギーが不足している状態のため、体調を崩し、風邪をひきやすいので、体を温めて風邪に負けない元気な体を作りましょう。

今回は、秋に美味しい季節のきのこを使った『3種のキノコの胡麻豆乳スープ』をご紹介させていただきます。

◆材料(2人分)
・舞茸・・・20g
・しめじ・・・20g
・えのき・・・20g
・青葱・・・5g
・クコの実・・・4粒
・和風だし・・・適量
★豆乳・・・100ml
★味噌・・・6g
★練り胡麻(白)・・・10g
・淡口醤油・・・適量
・ごま油・・・適量
・水・・・200ml

きのこ類は体にエネルギーを与えます。また食物繊維を豊富に含み、腸内環境を整え、善玉菌を増やすことで免疫力が高まり、風邪予防の効果が期待できます。
特に舞茸はきのこの中でも免疫力を高めるのに効果的で、クコの実には滋養強壮の効果があると言われています。
また、白ごまや豆乳などの白い食材は肺の乾燥を潤し、咳を改善すると言われています。

 

◆作り方
①しめじ、えのきは食べやすい大きさに切り、舞茸は手でほぐす。
②青葱は小口切りにする。
③クコの実は、湯でさっと戻す。
④水を沸かし、しめじ、えのき、舞茸、和風だしを入れて再度沸騰させる。
⑤火を止め、★の食材を混ぜ合わせて入れ、淡口醤油で好みの味に調節する。
⑥ごま油を適量入れ、ほんのり香りをつける。
⑦青葱とクコの実をトッピングする。

きのこ類は冷凍することで、旨味や栄養価がアップすると言われています。
冷凍保存しておくことで、時間がないときでも簡単に作ることが出来ます。

舞茸は加熱し過ぎると、汁が黒っぽく濁るので、加熱しすぎないようにします。

 

◆食材の効能とアレンジ
今回は青葱を使用しましたが、代わりに旬の青梗菜にすることでボリュームアップし、満足感も出ておすすめです。青梗菜は鉄分を多く含み、豆乳は血を補うので相乗効果により、貧血予防の効果がアップすると言われています。

 

◆ご利用者様からいただいた感想
高齢者施設では、110名のご利用者様が召し上がり、『きのこがいっぱい入っていて、いろんな食感が楽しめた』、『豆乳は苦手でしたが、スッキリ飲めてとても美味しかった』『きのこと豆乳の優しい味が合っていて美味しかった』と好評でした。

家庭で余ったきのこで簡単にでき、きのこ類はカロリーが低いので、ダイエットや食べ過ぎた日にも秋を感じられるおすすめのスープです。

豆乳が苦手だったり、飲みにくそうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、和風だしや味噌を入れることで飲みやすくなっています。
普段は味噌汁やすまし汁でも、たまには味を変えてみてはいかがでしょうか。

 

株式会社マルタマフーズ HP
関西・関東圏の特養や病院への給食導入のご相談承ります
https://www.marutama-net.co.jp/