2025.2.5

記者生活の不摂生から「30代で生活習慣病スレスレになった夫」の検査数値が

「食」でV字回復。同僚が病気で倒れる中、薬入らずのカラダをキープ中。

国際中医師。国際中医薬膳師でもある。

漢方キッチン講師の今西清美です

昨年の10月から月1回の割合で高尾山に行っています。

東京育ちの私にとって高尾山はなじみのある山で、小学校の時から遠足でも何回か訪れているのですが、大人になってからは、とんとご無沙汰でした。

ではなぜ、今になって高尾山?と聞かれると・・・実は屋久島に行きたいからなのです。

「屋久杉と言われる巨木を見てみたい!」という気持ちが昨年頃からふつふつと湧き上がってきたのです。
自分の年齢も考えると、一日も早く実現しないと間に合わない・・・

というわけで、その足慣らしとして、高尾山に行くようになりました。

高尾山はミシュランガイドで三ツ星をもらったことで、登山者数も増え、その数は年間約300万人で世界一というから驚きです。

確かに都心から1時間ちょっとで麓まで行け、ゆっくりと登っても2時間後には頂上に着くことができ、コースもいろいろ選べて自然も豊か、天気が良ければ富士山も望めるという、一度にいろいろ楽しめる山なのです。

その都度コースを変えて、麓から自分の足で登って行きますが、行きかう人は、さまざま。
若いカップル、外国人、犬連れの人、また高齢者も多く、中には、私よりはるかに年上?と見られる人も、スイスイと登って行かれます。
「おみそれしました!あやかりたい!!」と、心の中で思わず、つぶやくことも多いのです。

何回も何回もぎっくり腰を繰り返し「ぎっくり腰のホームラン王」なんて馬鹿なことを言っていましたが、だんだんそんな悠長なことも言っていられないほどになりました。

そのときは、薬膳を知る前だったので、できたのは、冷えと過労を防ぐという対策ぐらい。

しかし、薬膳の基本を成す中医学では、足腰の弱りにはもっと根本的な原因があると考えます。

例えば、それは、「気血の滞りの悪化」や「肝や腎の働きの弱り」などです。

現在は日ごろから体、特に下半身の冷えを解消する薬膳を摂り入れたり、年齢による肝や腎の衰えを補う薬膳を摂り入れることによって、症状が出たとしても、大事に至らないようになりました。

年々、年をとっているのに、症状が軽くなるのはありがたいことです。
根本的な解決ができているからだと思います。

でも、あの頃、薬膳を知っていたら・・・と後になってつくづく思います。

いつまでも自分の足で元気に歩きたい。という万人の願いを薬膳で叶えてみませんか?

私も今年の前半に屋久島に巨木を見に行くことを目標に日々薬膳を摂り入れながら、今月も高尾山に行く予定です。

2月19日の講座では薬膳的に掘り下げてその解決をはかっていこうと思います。ご興味のある方はぜひ、ご参加ください。

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今回のレシピは腎に効く黒豆を使った煮物を紹介します。

胃腸の働きを補う椎茸やかぼちゃが、黒豆や昆布の腎を補う働きをサポートします。

炒った黒豆を使うので、時間もかからず、簡単にできる上、干し椎茸、昆布、黒豆の旨味の相乗効果で地味ですが、ほっこりする美味しさです。

ぜひ、試してみてくださいね。

 

炒り黒豆とかぼちゃの煮物


(
材料)2人分

炒り黒豆         30g

かぼちゃ         120g

干し椎茸         中4~5枚

昆布           5cm角1枚

醤油           小さじ2

みりん          大さじ2

(
作り方)
①干し椎茸は水に浸け、冷蔵庫で一晩もどしておく
②炒り黒豆はひたひたの水に浸け、15分置く
③かぼちゃはワタを取って、皮付きのまま、ひと口大に切る
④昆布を300mlの水に浸け、1時間以上置き、弱火でコトコト煮て200mlの出汁をとる
⑤干し椎茸を水から出して軸を取り除き、大きければ半分に切り分ける
⑥④に干し椎茸のもどし汁、炒り黒豆の漬け汁を加え、そこに干し椎茸、炒り黒豆を入れて中火で煮る
⑦⑥のアクをとり、かぼちゃを加えて、煮えが入ったら、醬油とみりんを加えて中火でさらに10分煮る

※出汁をとった昆布もひと口大に切り、一緒に煮て食べてもよい