2025.2.22
「人も犬も薬膳でハッピーエイジング!」がモットーの薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、国際薬膳茶師。美味しいものが大好きな3頭の鼻ぺちゃ犬と暮らしながら「ペット薬膳管理士」としても活躍中。ワンコたちの「元気で長生き」をサポートします。漢方キッチン講師の佐野芳子です。
「ペット薬膳やっています」と言うとよく聞かれることがあります。
「おうちのワンちゃんはいつも手作り食なんですか?カロリー計算とか大変じゃないですか?」
答えは「いいえ。毎日でも完全手作り食でもありません。日頃は体調に合わせたトッピングをしています。」
完全手作り食のワンちゃんはペットフードに馴染みがなくて、なかなか食べてくれないと言われます。
アレルギーの多いウチの子達に当てはめた場合、食いしん坊なのであまり食べてくれない心配はないのですが、「災害非常時にドライペットフードが食べられない」とかなり困ったことになると考えて、「主食はペットフード、飲み水は水道水」なのです。
ペットフードも、メーカーの表示をよく吟味すればその子にあったフードを見つけることができます。
アレルゲン食材が多い子は手作り食と組み合わせてフードとも上手に付き合っていきたいです。
ポイントは2つ
1)できるだけ単一素材を組み合わせたものを選ぶこと。
アレルギーが起きた場合に原因を追求するのに必要な条件です。
2)必ずしもグルテンフリー、グレインフリーにはこだわらない。
厳密にやろうとすると、長続きしなくなってしまいます。
今回は、我が家の「薬膳トッピング」を取り入れた事例を紹介します。
ワンちゃんを飼っていないかたも、「こんな風に取り入れるといいのね。」と楽しんでもらえますよ。
長男ゴン太:フレンチブルドッグ8歳
白きくらげを使ってます。
「元は私の美肌対策だったのに。気づけば彼の整腸剤」 ( ´艸`)
彼は強度の米アレルギーで通常のドッグフードは食べられません。
彼の主食は主治医に勧められた「犬用食事療法食」とされる医療用のドッグフードです。
消化吸収が良いのでほとんど残渣がでない、つまりかなりの便秘くんなのです。
歳をとってきて筋力も落ちてきたせいか毎回トイレタイムが大変そう。
そこで白木耳の戻したものをフードにトッピングして食べさせたらとても調子が良いのです。

白木耳は薬膳素材として乾燥肌の潤い、保水性が高く、胃腸の働きを整えます。
摂取カロリーに変動がないのでとても使いやすいです。
ついでに白内障予防にと目に良いクコの実を白木耳に混ぜておくと戻し汁が甘くなり固いクコの実も柔らかくなって一石二鳥!喜んで食べます。
白きくらげを軟らかく煮たものを、保存しておくだけで、養生食になります。
飼い主さんは、白きくらげにフルーツを混ぜて、美容デザートとして!
一緒に使ってきれいに元気になりましょう!