2025.6.2
「人も犬も薬膳でハッピーエイジング!」がモットーの薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、国際薬膳茶師。美味しいものが大好きな3頭の鼻ぺちゃ犬と暮らしながら「ペット薬膳管理士」としても活躍中。ワンコたちの「元気で長生き」をサポートします。漢方キッチン講師の佐野芳子です。
皆さんのおうちのワンコたちは良く食べてくれますか?
我が家は飼い主に似てまぁ食いしん坊なのですが、友人のところのワンちゃんは食が細くて犬用ふりかけやチュールを混ぜて「味変」しないと食べてくれないと言います。
犬の味蕾(味を感じる細胞)は約2,000個、人間が7,000個と言われるのを聞くと比較的大味なのでしょう。
でも、嗅覚の受容体数は70〜200百万。人の2〜10百万に比べたら…。そりゃあ麻薬探知だってできるはずです。
そんな彼らの大好きな匂いと味が「お出汁」です。
漢方キッチンでは「カラダを変える10の食習慣」を勧めています。
その中の「出汁を自分で取りましょう」という項目は人だけでなく犬にも利用できるんです。
干し椎茸と昆布を密閉瓶に入れて冷蔵庫に一晩つけおき、味噌汁や煮物に使います(すぐに使わないときはジップロックに小分けして冷凍)。
このお出汁がウチの子達は大好きなんです。味噌汁で大根を煮る時は、この出汁で煮た大根を取り分けていつものフードに混ぜたり、水飲みが苦手であまり水分を取らないゴン太はドライフードにお出汁をかけてふやかすとご飯と一緒に水分も摂ってくれます。
煮干粉や鰹節もワンコたちには丁度良い手作りふりかけです。軽く炒ってからフードにふりかけるともう作っている時からソワソワしています。

市販の出汁パックを使わないのは犬には過剰な塩分となってしまうから。人も塩味は自己調節した方がエイジングには良いですよね。
犬用、人用問わず自然の恵みは上手に取り入れたいですね。
今回ご案内する写真は、バースディケーキとして作ったポテトケーキです。

犬型に抜いた大根をお出汁で煮たら一見するとクッキーのよう。
オレンジは人参、黄色はカボチャです。
毎日のお味噌汁の具だって「一緒に食べよう!」のひとつになります。
ワンちゃんがいるご家庭はぜひ薬膳を楽しんでみてくださいね。