2025.7.23

マルタマフーズ薬膳セラピストの松尾 佳奈です。
株式会社マルタマフーズは、病院や高齢者施設でフードサービスの提供をしており、阪口珠未先生の監修のもと、薬膳メニューの作成・提供を行っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6月にグループ会社の病院の職員食堂で初夏の薬膳料理を提供しましたので、ご紹介します。

<初夏の薬膳メニュー>
・枝豆と梅の混ぜご飯
・サラダチキン〜木の芽&レモンソース〜
・トマトスパサラダ〜さっぱりドレッシング〜
・酸辣湯スープ
・抹茶わらびもち

 

献立作成にあたり、梅雨から夏の時期にかけて、体に侵入しやすい邪気である湿邪と暑邪の対処法について考えました。

日本の梅雨は高温多湿で、体の中の水分も飽和状態になり、水が余りすぎる上に代謝が悪くなってしまい、むくみなどの症状が出やすくなります。

そのため、薬膳で利水効果があると考えられるとうもろこしや豆類、しそなどを取り入れました。体の余分な水分を排出するのを助け、むくみやだるさの改善に役立つとされています。

また、梅干しやとうもろこし、豆類は胃腸の働きも助け、湿邪におすすめとされています。

暑邪には、体内の余分な熱を冷ましたり、炎症を鎮めたりする効果があるとされるトマトを取り入れました。

いつもの献立より特別なお食事に感じていただけるように、同じく薬膳を学んだ先輩や調理師と協力し作成しました。

食堂の利用者様より「いつもの献立より特別感があり、また職員食堂でこのような取り組みをしてもらえて嬉しいです」とお声をいただきました!

 

◆レシピ紹介【枝豆と梅の混ぜご飯】

~分量(1人前)~
米・・・70g
枝豆・・・10g
梅干し・・・5g

~作り方~
①枝豆をボイルし、梅干しをほぐす
②炊いたご飯に①を混ぜて完成

*今回枝豆と梅の混ぜご飯を選んだ理由は、とても簡単に初夏におすすめの食材をご飯に混ぜて食べられるので、このレシピを選びました。

枝豆は気血を補って元気をつけるので、夏バテ防止や疲労回復効果の高い食材です。
また、胃腸の働きを高めて消化力をアップし、体内の水の巡りを改善するとされています。

初夏に最盛期を迎える梅は、体に潤いを与えて、汗のかき過ぎや下痢によるのどの渇きを癒します。
また、梅特有の酸味はクエン酸などの有機酸によるもので、疲労回復効果が高く、首や肩こり、神経疲労の回復も期待できます。水分代謝を整えて消化を促し、食欲を高める作用もあるので、暑気あたりの改善にも適しています。

他にもご飯にしそや生姜を入れ込んだりしても美味しくいただけます。

 

株式会社マルタマフーズ HP
関西・関東圏の特養や病院への給食導入のご相談承ります
https://www.marutama-net.co.jp/