2025.9.16

商社勤務から薬膳と料理の世界へ沼落ち。
国際中医薬膳師を取得後、無類の食いしん坊精神と好奇心からフレンチ、イタリアン、点心、パン、和食、中華、ベトナム、韓国、インドなどあらゆる料理を習得。ユニバーサルな薬膳を目指して日夜邁進中。
「食べることは生きること」食でおいしく、楽しく、体を整えるがモットーの漢方キッチン講師「三栖由佳(みすゆか)です。

 

暑い最中ですが、おそらく人生最初で最後になる万博に行ってきました。
朝一番で並んだ割には並んだところが悪かったようで入場までに1時間弱かかりその時点で体力を消耗してしまいましたが、私の目標は中国のパビリオンだったのでまずはそちらへ。

中国のパビリオンは圧倒されるほど大きい竹簡が並べられ、それらが我々をエントランスで迎えてくれる。整然と並べられた竹簡はとても美しく芸術的でした。

中に入ると昔の田舎の春夏秋冬の景色や24節気の中国の景色を表現したものがあり
昔の中国はどこか懐かしく、ゆったりとした空気を感じられる。そんな風景でした。

さらに進むと,桑の木で蚕を育て蚕からの糞を魚が食べ、栄養豊富な魚に育つさらにその魚の糞が川の土を肥沃な泥に変える。その泥を桑に使う。循環型になっている事。

「環境との共生」という中国らしいテーマです。
去年も11月初旬まで暑くて秋というよりはいきなり冬。

今年もそんな感じかしらと思いつつ、どうすればこの気候変動と共生できるのか?
環境に合わせていく人間側の工夫を考えさせられる中国パビリオン訪問でした。

 

さて、お盆を過ぎるとまだまだ暑いのにコオロギなどの虫の音が聞こえてきます。
暑くても秋は始まっていることを感じさせられます。
二十四節気では『白露』。
夜中に大気が冷え草花や木に朝露がつくそんな季節です。

五行では秋の色は白で秋のことを「白秋」とも言います。
本来のこの時期は朝晩と日中の寒暖差で体調を崩しやすくなります。
さすがに、そこまでの寒暖差はないももの、今、また新たなコロナのウィルスが流行ってきているとか。

暑さで体力を奪われて免疫力が低下してきているのでしょう。
汗をかくと気も血も消耗するため、体の乾燥も加速するはずです。
肺の乾燥は始まっています。肺や喉を潤すことをしてあげましょう。

今回は、乾燥を防ぎ、気血の消耗を癒す一皿を紹介。
梨は咳を止め喉の渇きや炎症などの改善に効果があります。

ホタテは体に潤いを与え疲労回復や老化防止に効果的な食材です。
この2つを組み合わせると潤い効果が倍増します。

 

<スパイス香る梨とホタテのカナッペ>

【材料】

バケット 細いもの 4mm幅 2枚
ホタテ 2枚
塩 少々
クミンパウダー 少々
チリパウダー 少々
梨 20g
マヨネーズ 3g
チャートマサラ 0,3g
ターメリック 0,1g
パクチー 少々
プチトマト 1個
オリーブオイル 適宜

【作り方】

・ホタテに軽く塩をして両面焼き半分(横)に切る
・ホタテにクミンパウダーとチリパウダーをパラパラふる
・梨は3〜4mmくらいの賽の目に切る
・梨にマヨネーズを和えチャートマサラとターメリック、パクチーのみじん切り(主に茎、ちょっとだけ葉)を入れ混ぜる
・バケットを軽く焼きその上にオリーブオイルをぬり梨をのせる
・その上にホタテをのせ1/4にカットしたプチトマトをのせ刻んだパクチーをのせる
・器に盛りクミンパウダーを散らしオリーブオイルを少し上からふる。

*チャートマサラはサラダによく使うインドのスパイスミックス。
グリーンサラダにもポテトサラダにも何にでもあいます。
お塩も入っているので塩加減は注意して下さい。

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間もなく締め切り:9月18日まで!

10月4日(土)開催

第3回「韓国薬膳クラス」
https://kanpokitchen.com/school/korean_food/