2025.11.14

マルタマフーズ薬膳セラピストの植村麻依子です。

株式会社マルタマフーズは、病院や高齢者施設でフードサービスの提供をしており、阪口珠未先生の監修のもと、薬膳メニューの作成・提供を行っています。

 

9月にグループ会社の特別養護老人ホームで「秋」の薬膳メニューの提供を行いましたので、ご紹介します。

〈秋の薬膳メニュー〉
・栗ごはん
・和風オムレツ~蓮根ときのこのあんかけ~
・白菜と菊菜の胡麻和え
・柚子香る根菜味噌汁

秋は乾燥しやすい季節で、体や粘膜の表面を守る衛気(えき) のバリアを作る「肺」がバランスを崩し、喉の乾燥、空咳、肌 のかさつき、ウイルス感染、湿疹、アトピー等の症状が出やす くなります。

乾燥から身を守るために身体を潤す食材を食べたり、気のエネ ルギーを作り、衛気のバリア機能を高める食材、免疫力を整える食材がおすすめです。

 

今回のお食事には体に潤いを与え、乾燥を緩和する働きがあるとされる食材として、蓮根、卵、クコ、白ごまを使用しました。

また、秋は温度変化が激しい時期。自律神経の働きが乱れることで、免疫が低下しやすくなります。
体を温め、エネルギーチャージ効果の高い鶏肉や栗。腸内の状態を整え、免疫力を整えるとされるきのこ類のしめじ、ごぼう、里芋、大根などの根菜を取り入れました。

 

秋らしい献立の中に薬膳の考えを取り入れ、潤いとエネルギーをチャージして秋の食事を楽しんでいただけたらと思い提供させていただきました。

 

♦レシピ紹介【和風オムレツ〜蓮根ときのこのあんかけ〜】

~分量(2人前)~
・卵…3個
・鶏もも肉…60ℊ
・玉葱…30ℊ
・人参…15ℊ
・塩…少々
・胡椒…少々
・油…少々
・しめじ…40ℊ
・蓮根…20ℊ
・めんつゆ…大さじ1
・片栗粉…大さじ1
・クコの実…2ℊ

 

~作り方~
・オムレツの具材の鶏もも、玉葱、人参は小さく切り、フライパンに油をひいて炒め、塩胡椒で味付けをする。
・ボウルに卵を割りザルで濾す。
そこに具材を入れ、クッキングシートを敷いた型に流し込み、160~180℃のオーブンで蒸し焼きにする。
・次にあんの材料の蓮根、しめじをカットして、めんつゆを入れて煮る。
(使用するめんつゆによって水の量は加減する。)
・火が通ったら火を弱め、水溶き片栗粉でとろみをつける。
・カットした玉子焼きにあんをかけ、湯で戻したクコの実をのせて完成。

 

薬膳献立の日は利用者様だけでなく施設のスタッフの方々からも喜ばれます。
提供させていただいた日は、食堂から薬膳と健康についての会話がずっと聞こえています。

利用者様には、お配りする薬膳のパンフレットを大事に束ねて綴りにして薬膳献立を毎月楽しみにしてくださっている方もいらっしゃいます。

いつもと違うメニューというだけでなく、今回も体に良い 秋を感じる献立を喜んでいただけました。

普段何気なく食べている食事に薬膳を取り入れる事で健康への意識が高まる一食となっています。

 

株式会社マルタマフーズ HP
関西・関東圏の特養や病院への給食導入のご相談承ります
https://www.marutama-net.co.jp/