2026.10.9
こんにちは。
30年以上薬局の現場で患者さんと向き合い、薬膳・漢方・手つぼ・発酵食を組み合わせた養生法をお伝えしている「ハイブリッド薬剤師」。
漢方キッチン講師の岡山真弓です。
先日、鹿児島へ遊びに行ってきました。
今回の旅で、私が何より楽しみにしていたのが――
「発酵の現場を見ること」
でした。

まず訪れたのは、桜島を望む「坂元の黒酢」の壺畑。
ずらりと並んだ陶器の壺の中で、米と麹、そして自然の力によって黒酢がゆっくりと育っていきます。
壺に耳を近づけると、ぷくぷく……。
まるで壺の中で何かが生きているような音が聞こえるそうです。
「これが発酵なんだ!」
そう思うと、なんだかワクワクしてしまいました。
昔ながらの製法で、時間をかけてじっくり熟成されていく黒酢。
普段、私たちは「お酢」として何気なく使っていますが、その一滴ができるまでには、麹や微生物、時間、そして環境の力が関わっています。
発酵って、面白いですよね。
もちろん、黒酢を使ったランチもいただきました。
発酵のことを知ってから食べると、いつものお酢まで、ちょっと特別なものに感じます。
そして鹿児島といえば、もうひとつ気になる発酵食品があります。
そう、芋焼酎です。

焼酎にも欠かせないのが「麹」。
今回の旅では、焼酎に使われる麹についてもお話を伺う機会がありました。
昔ながらの力強い味わいだけでなく、最近では白麹を使って、ライチやオレンジのようなフルーティーな香りを楽しめる焼酎もあるそうです。
焼酎がちょっと苦手な私でも、
「これならおいしい!」
と思えるものに出会えました。
さらに、白麹で作られた甘酒やマッコリもいただいて、すっかり発酵三昧。
そして……
鹿児島で一軒だけという種麹屋さんにも立ち寄り、
思わず白麹を買ってしまいました。

発酵を知ると、旅先で見えるものまで変わってきます。
「これは何の麹を使っているんだろう?」
「どうやって発酵させているんだろう?」
「この味わいは、どんな働きから生まれているんだろう?」
そんなことを考えながら食べると、旅の楽しみが一段と深くなるんです。
そしてこれは、旅先だけの話ではありません。
毎日の食卓にある味噌や醤油、酢、甘酒なども、
「どうやってできているんだろう?」
と少しだけ意識してみると、いつもの食事がもっと面白くなります。
発酵は、ただの「健康食品」ではなく、知れば知るほど面白い食文化。
今回の鹿児島の旅で、私はますます発酵が好きになってしまいました。
次回は、鹿児島で出会ったもうひとつの発酵食品――
「鰹節」から、日本人と発酵の深いつながりについてお話ししたいと思います。
お楽しみに。
そして、発酵をもっと知りたい方へ。
漢方キッチンでは、薬膳と発酵を一緒に学ぶ「発酵クラス」を開催します。
詳しくはこちらからご覧ください。
https://kanpokitchen.com/news/20230601/
第1回 薬膳発酵クラス【玉ねぎ麹】
お申込みはこちら⇒
https://yakuzenkouza.cart.fc2.com/ca47/177/