2025.8.12

商社勤務から薬膳と料理の世界へ沼落ち。
国際中医薬膳師を取得後、無類の食いしん坊精神と好奇心からフレンチ、イタリアン、点心、パン、和食、中華、ベトナム、韓国、インドなどあらゆる料理を習得。ユニバーサルな薬膳を目指して日夜邁進中。
「食べることは生きること」食でおいしく、楽しく、体を整えるがモットーの漢方キッチン講師「三栖由佳(みすゆか)です。

 

まだまだ暑い夏が続いていますが、8月になると立秋を迎えます。

暑い日が続いている、湿気も多い、こんな日々でも油断は禁物です。
ちゃんと秋は来ています。

秋は『肺』が弱りやすい季節です。

肺にはウイルスや細菌などの侵入を防ぐバリア力『衞気』を作る働きがあります。

秋になり肌や喉などが乾燥すると、肺は潤いを必要とする臓器なのでバリア力が低下し、肌の乾燥や空咳などの症状が現れます。

お肌の乾燥はシワやたるみの原因です。
いくら肌に色々なものを塗ってもある程度の改善にしかなりません。
よく唇が乾燥して切れてしまわないようにリップクリームを塗って対策をしている方がいらっしゃいますが、しょっちゅう塗ってないと難しいですよね。

外側からも必要ですが内側から食べ物で潤してあげることが大切です。

やはり根本から解決していくには食べ物での対策!

肺が潤うことをするとウィルスにも、肌の乾燥にも立ち向かえます。
免疫力をあげて風邪も引かず外邪に侵入されない潤った肌を作りましょう。

今回は<白木耳と桃を使ったカッペリーニ>をご紹介します。

桃は血行を促進して胃腸の働きを高めます。

夏の果物ですが体を温める温性なので、冷たいものの取りすぎで冷えた胃腸を温める作用もあります。

桃の種の中身は血の巡りを良くして、しみやクマを改善する生薬として使われます。

白木耳は内臓を潤す作用が高く美容効果が高いので、西太后のデザートにもよく使われていました。

空咳、喉の渇き皮膚の乾燥、免疫力を高めるなど秋には必須のアイテムです。

 

<お肌潤う桃と白木耳のカッペリーニの前菜>

【材料】1人前

カッペリーニ 15g
塩 ひとつまみ
白ワインビネガー 小さじ1
オリーブオイル 小2/3
ディル 刻んだもの少々

白木耳(とろとろにゆでた物) 40g〜50g
塩 ひとつまみ
白ワインビネガー 小1
桃 30g〜40g
枝豆 10粒くらい

飾り用 ミント

【作り方】

カッペリーニは半分に折る
お湯を沸かし塩(分量外)を入れカッペリーを表示通りに茹でる(多少過ぎても構いません)
ざるにカッペリーニをあけ上から手を押し付けて水気を絞る
ボールにカッペリーニを入れ塩、ワインビネガー、オリーブオイル、ディルを入れ混ぜる

白木耳に塩ひとつまみ入れ白ワインビネガーを入れ混ぜる
桃は8mm角くらいに切る
枝豆は茹でて鞘から出しておく

器にカッペリーニを乗せその上に白木耳、桃、枝豆をのせミントを飾る
*味付けは必ず別々にしてください
塩ひとつまみは大体0.5g見当です

 

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