2023.11.2
こんにちは。
30年以上薬局現場で患者さんに接し、薬膳・漢方・手つぼ・発酵食などを
組み合わせた指導を行う「ハイブリッド薬剤師」。
漢方キッチン講師の岡山真弓です。
11月に入って急に寒さや乾燥が気になる季節になりましたね。
私は先月父の実家の墓参りに京都まで行ったのですが、ついでに寄ったところが2か所あります。
一つはお墓のある大徳寺の前で売られている『大徳寺納豆』の購入
これは豆鼓と同じような発酵食品。
大豆を発酵させて、その後塩水に浸し、真夏の炎天下に干し上げるという作業を
繰り返して作られるものです。
僧の貴重なたんぱく源として日常の食事に用いられた保存食とのこと。
白いご飯に乗せたり、調味の隠し味として現在は使われています。
このように発酵食品は昔から日本の生活に息づいていたんだなと再認識しながら、
日々おいしくいただいています。
二つ目は皆様にお送りしている糀の製造元の『もやしや菱六』
六波羅蜜寺のすぐ近くにあり、入った瞬間麹の香りがしてほっとするような空間でした。
残念ながら店主の方とはお話できませんでしたが、麹パウダーや味噌用の種麹を購入することができました。
隣には『子育飴』のお店もあり、私の講座でも時々出てくる米飴(もち米を麦芽で発酵させたもの)の
お話が書いてあって興味深かったです。
生まれ育った金沢も、ルーツのある京都も発酵が盛んな地域だったことは、
発酵を学んで知ったので、これからも色々探索出来たらなと思っています。
皆さんも自分の地域の発酵文化について学ぶのも面白いと思いますよ。
さて次回の発酵講座は醤油のお話。当たり前に調味料として使っている醤油が
どのように作られているのか、いろいろな種類の醤油があるけどどう使い分けたらいいの?
塩辛い味と薬膳の関係とはなど色々お話したいと思っています。
また醤油の原型ともいわれている『醤(ひしお)』を皆さんと作ってみたいと思います。
醤油麹を使ったランチもお楽しみに。
皆さんと発酵話できるの楽しみにしています。