2024.3.8

マルタマフーズ薬膳セラピストの赤土 知佳です。
株式会社マルタマフーズは、病院や高齢者施設でフードサービスの提供をしており、阪口珠未先生の監修のもと、薬膳メニューの作成・提供を行っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まだまだ、寒暖差があるこの季節。
スーパーでは少しずつ春の野菜が並ぶようになりました。

季節の変わり目で、気持ちが不安定になりやすくなったり、花粉症の方には苦しい時期かもしれませんが、春菊やよもぎ、セロリなど香りの良い食材を使用し、香り成分で少しでもリラックスしましょう。

そこで、今回は誰でも簡単に作れる薬膳料理「春菊の香り成分でリラックス ハンバーグ風 柚子あんかけ」をご紹介します。

春になると冬眠していた生き物が活動し始めたり、植物が芽を出すように、人の身体も貯めた気のエネルギーを全身に巡らせる季節になります。
その働きを担っているのが「肝」という臓器です。肝がバランスを崩し気の巡りが悪くなると、肩凝りやめまい、頭痛、ストレスを感じやすいなどの症状がでます。

春が旬のウドやタラの芽、ふきのとうなどの『芽』の食材や、香りの良い春菊や柚子、ヨモギなどの食材には気を巡らせるパワーがあります。

*春菊は独特な香りがある野菜ですが、その香り成分が気を巡らせてイライラやのぼせ、頭痛などの緩和、リラックス効果があります。

*柚子の皮にはリラックス効果があり、気を巡らせる作用もあるので疲労回復や風邪予防にも効果があります。
手軽に購入出来る柚子の皮のフリーズドライもあるので、和え物や汁物に入れて風味を楽しむのもいいかもしれません。

<春菊の香り成分でリラックス ハンバーグ風 柚子あんかけ>

~材料(2人前)~
・春菊…1束
・玉ねぎ…1/4
・長芋…200g
・豚ミンチ…150g
・刻み柚子…5g
・桜エビ…10g
・塩胡椒…適量
・片栗粉…適量
・醤油…適量
・砂糖…適量
・ダシ…適量

~作り方~
①春菊と玉ねぎ、長芋(すりおろしでも可)は粗めのみじん切りにする。
②玉ねぎは軽く炒め、粗熱をとる。
③ボールに春菊、玉ねぎ、長芋、豚ミンチ、塩胡椒を入れよく混ぜる。
④混ざったら片栗粉を入れ、さらに混ぜる。
⑤フライパンを熱し、④を好きな大きさに形を整え両面をしっかり焼く。
⑥柚子あんを作る。
鍋にダシと醤油、砂糖を入れて味を付け、そこに桜エビと柚子を入れる。
沸騰前に火を止め、水溶き片栗粉でとろみをつける。
⑦出来上がったら器に盛り付け、柚子あんをかける。

~コツ・ポイント~
長芋は食感を残したかったので粗めのみじん切りにしましたが、すりおろしてもふわふわとした食感で良いかと思います。

まだまだ寒暖差があるため、滋養強壮効果が期待される長芋や桜エビも使用しました。

春菊を選ぶ際は葉が濃い緑で香りが強いものを選びましょう。
春菊の香りと爽やかな柚子の香りが口に広がり、食べている最中からリラックス出来る仕上がりになりました。

食材の持つ力を取り入れ、身体にエネルギーを巡らせましょう!

 

株式会社マルタマフーズ HP
関西・関東圏の特養や病院への給食導入のご相談承ります
https://www.marutama-net.co.jp/