2025.4.26

マルタマフーズ薬膳セラピストの植村麻依子です。
株式会社マルタマフーズは、病院や高齢者施設でフードサービスの提供をしており、阪口珠未先生の監修のもと、薬膳メニューの作成・提供を行っています。

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4月にグループ会社の特別養護老人ホームで「春」の薬膳メニューの提供を行いましたので、ご紹介します。

〈春の薬膳メニュー〉
・山菜ごはん
・カレイの山椒焼き
・ふきのおかか煮
・お花畑サラダ
・若竹汁

春は冬に溜めたエネルギーを全身に巡らせる季節です。

その働きを担っているのが「肝」という臓器です。

肝がバランスを崩し気のエネルギーの巡りが悪くなると、肩こり、頭痛、イライラ、怒りっぽい、ストレスを感じやすくなる、目のかすみ、ドライアイなどの症状が出ます。

蕗、山椒などの香りの良い山菜は気のエネルギーを巡らせ、情緒を落ち着かせ、腸をきれいにしてくれます。

また薬膳では辛味の食材は気のエネルギーを巡らせ、「肝」の働きを助けてくれるとされています。

春になると暖かくなるので新陳代謝が活発になり、体に溜まっていた老廃物を出そうとするので、筍やわかめも解毒作用がありおすすめです。

 

普段ここまで春の食材、山菜尽くしの献立は無いので、春を感じ、薬膳を楽しんでいただけたらと思い提供させていただきました。

 

レシピ紹介【山菜ごはん】

~分量(2人前)~
・米…1合
・山菜…60ℊ
・人参…10ℊ
・きくらげ…2ℊ
・干し椎茸…2ℊ
・薄口醬油…10ℊ
・塩…少々

~作り方~
・洗った米とカットした具材、調味料を入れて炊飯する。

ポイントは干し椎茸の戻し汁も出汁として使うこと。
うまみがアップするのはもちろん血圧やコレステロールの低下、免疫力アップ、疲労回復などの効果があるとされています。

山菜は気を巡らせ、昂りやすい神経を鎮める働きがあると薬膳では言われています。
干し椎茸、きくらげは解毒効果が高く、老廃物を外に出してくれます。
春は胃腸の働きが低下するため、胃腸の働きを助ける人参もおすすめです。

 

薬膳献立を召し上がっていただいた日は、こちらから感想を聞きに行く前に会う方々から感想をいただきました。

「炊き込みご飯が美味しかった」「春らしい」「香りが爽やかだった」「いつもと違う料理で美味しかった」と、利用者様だけでなくスタッフの方からも好評でした。

また厨房スタッフもいつもと違う献立に興味がわき「これは体のどこにいいの?」「山菜ってこんなに食べて大丈夫?」といろんな質問がよせられます。

その質問に答えながら、互いに勉強になっています。

薬膳献立は食べて美味しいだけでなく、皆をわくわくさせたり、笑顔にする魅力があると感じます。

 

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株式会社マルタマフーズ HP
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