2024.12.26

記者生活の不摂生から「30代で生活習慣病スレスレになった夫」の検査数値が

「食」でV字回復。同僚が病気で倒れる中、薬入らずのカラダをキープ中。

国際中医師。国際中医薬膳師でもある。

漢方キッチン講師の今西清美です

今年も残すところあとわずか。

「毎年地球の自転が早くなっているのでは?」と感じてしまうのは私だけでしょうか?

年末と言えば、昔は畳をあげての大掃除や障子の張替えのような家族総出の大仕事。

でも、最近はさっぱり見受けられなくなりました。

ただ、おせち料理となると、まだまだお正月を迎える意識の中に浸透しているらしく、準備をするご家庭も多いと思います。

私も毎月の精進料理のレシピを考えるのですが、12月はやはり、おせち料理を意識します。

でも、おせち料理も「何を作る」派より「どこに頼む」派が上回ってきました。

まだまだ暑さの残る秋口からいろいろな媒体で広告合戦が始まっていて、私の周辺でも、「どこそこの何がよかった」などと、情報が飛び交っています。

昔とは生活様式が変わってしまったので、それも致し方ない・・・とは思いますが、ただ、お雑煮だけは手作りというご家庭が多いようですね。

やはり、地域性が顕著だからでしょうか?

身内の話ですが、私は東京育ちなので、味付けは醤油、具材は四角く切った焼き餅と小松菜、鶏肉ですが、夫は関西なので、白味噌で餅は丸餅。

驚いたことに、息子の嫁さんの実家はかの有名な香川の雑煮、白味噌にあんこ入りの丸餅で、彼女はそれがスタンダードだとずーっと思っていたそうです。本当に面白いです。

昔はおせち料理は本当にめったに食べられないご馳走だったわけですが、今は毎日のように肉や魚を食べられ、言ってみれば毎日おせち料理を食べているようなものです。

12月は忘年会やらクリスマスで暴飲暴食が続いた後にお正月だからと言ってこれまた、おせち料理を食べることになるので、胃腸の負担が大きいのです。

胃腸の具合が悪くなると、きちんと気血をつくることができず、カラダの不調をきたし、寒さも相まって、正月明けに体調を崩してしまいます。

そこで、あえて、ここで胃腸に優しい、「小豆粥」を紹介したいと思います。
小豆は精進料理でもよく使う食材で薬膳でも、解毒効果や血液を浄化する働きのあるデトックス食材です。

食物繊維も多く含み、便秘にも効果的です。疲れた胃腸を癒すメニューになるでしょう。
年末の忙しい時でも簡単に作れるレシピです。
ぜひ、忙しい時期こそ、プチ養生でお体を大切に。

【小豆粥】

<材料>2人分

米・・・・・・・・1/2合
小豆・・・・・・・20g
塩・・・・・・・・適量
黒ごま・・・・・・適量

〈作り方〉

  • 小豆は洗って保温水筒に入れて、そこに熱湯を注ぎ、8時間置く。こうすることによって下ゆでしたのと同じ状態になる。
  • 米は洗って炊飯器に入れ、①の小豆と戻し汁を加え、水を好みのお粥の量まで足し、お粥モードで炊く
  • 炊き上がったお粥を椀によそい、塩と黒ごまを散らす
  • ※お粥の硬さは好みにもよるが、だいたい米の5〜7倍で炊く