2024.12.28

こんにちは、

商社勤務から薬膳と料理の世界へ沼落ち。

国際中医薬膳師を取得後、無類の食いしん坊精神と好奇心からフレンチ、イタリアン、点心、パン、和食、中華、ベトナム、韓国、インドなどあらゆる料理を習得。ユニバーサルな薬膳を目指して日夜邁進中。

「食べることは生きること」食でおいしく、楽しく、体を整えるがモットーの漢方キッチン講師「三栖由佳(みすゆか)です。

前回は、私が薬膳の道に入るまでの自己紹介をさせていただきました。

みなさんは、「薬膳はむずかしい」と思っていませんか?

漢字や四字熟語が多く、ハードルが高く感じるかもしれません。

私も最初は、わからないことだらけでした。

最初は気軽に始めたものの、北京中医学院で資格を取り、そこで阪口珠未に初めて師事しました。

難しい中国医学の理論を、やさしい言葉と豊富な事例で、鮮やかに説明する阪口の講義を受け、今までの学んだことが、「肚落ちする」感覚がありました。

そこから、さらに薬膳への関心を深め、さらに教えを乞うために漢方キッチンで薬膳セラピスとなって、学びを深めています。

「何を学ぶか」はもちろん大切ですが「誰から学ぶか」も同じくらい大切だと感じます。

漢方キッチンでお伝えする薬膳は、西洋医学では病気とみなされない不定愁訴を中国医学的な見方で解説し、身近な食材で、心身を整える具体的な方法を学べます。

今日、私が紹介する薬膳料理も、特別な方法を使わずに作れます!

ぜひ、一緒に実生活の中でこなせるようになっていきましょう。

冬は植物が葉を落とし次に来る春までに根にエネルギーを蓄える時期です。

人も同じで体にエネルギーを蓄えて養生をする季節です。

エネルギーは『腎』で蓄えられ、その『腎』にエネルギーを蓄えるのに

有効なのは黒い食材や根の食材です。

今回は「蓮根と木耳のヌクマム炒め」をお伝えします。

蓮根も木耳もとても優秀な食材です。

蓮根は体に潤いを与え、肺に働き咳や喉の渇きにさらにはお肌にも有効です。

木耳は『血』全般に有効で貧血の方やコレステロールが高めな方などにもおすすめです。

蓮根も木耳も血を補い血をめぐらせる効果があると言われています。

冬は気温が低く巡りの悪くなる季節なので『血』の巡りも悪くなります。

巡りが悪くなると冷えたり、眩暈が起きたり、『血』が足りなくなると眠れなくなったりします。

今回は柚子を入れて更に香りを足すことで『気』の巡りも良くなるようにしてみました。お家にある食材で簡単に炒め物を作ってみてください。

「蓮根と木耳のヌクマム炒め」       

蓮根        80g(銀杏切りの薄切り)
木耳        4g (水で戻して適当な大きさにちぎる)
豚ひき肉                 40g
にんにく                 1片(みじん切り)
ねぎ        5cmくらい(みじん切り)
ごま        少々
ヌクマム                 小1 1/2(お好みで)
素炊き糖                 小1〜小1 1/2
ごま油    適宜
小ネギ    適宜
柚子の皮  適宜

1)ごま油をフライパンにひきニンニクを入れ香りが出るまで炒める

2)香りが出たらネギを炒め次に挽肉を色が変わるまで炒める

3)蓮根と木耳を入れ蓮根に透明感が出るまで炒め、ごまを入れさらに炒める

4)ヌクマムと砂糖を入れ味を確認し盛り付ける

5)上から小ネギと柚子の皮を散らす