2025.11.25

商社勤務から薬膳と料理の世界へ沼落ち。
国際中医薬膳師を取得後、無類の食いしん坊精神と好奇心からフレンチ、イタリアン、点心、パン、和食、中華、ベトナム、韓国、インドなどあらゆる料理を習得。ユニバーサルな薬膳を目指して日夜邁進中。
「食べることは生きること」食でおいしく、楽しく、体を整えるがモットーの漢方キッチン講師「三栖由佳(みすゆか)です。

 

立冬が過ぎそろそろ本格的な冬に突入ですね。

韓国では立冬の頃にキムジャン(キムチの仕込み)を行います。

冬を越すためのキムチをまとめて漬け込み食べ物に困らないように、長い冬の備えとして行います。

昔は、大量のキムチを壺に入れ壺を地中に埋めていたそうで、味噌や醤油などの発酵食品も壺に入れて保存したいたようです。。

最近では地中に壺というわけにもいかないので、通常の冷蔵庫以外にもう1台キムチ用の冷蔵庫があるのが普通で冷蔵庫は2台持ちだそうです。

寒い韓国で、キムチのように体を温める食材を仕込んで食べるのは、「腎(じん)」を暖めるためには大切な考え方です。

薬膳の考え方では、冬は、『腎』がダメージを受けやすい季節です。

『腎』とは成長、成熟、老化の周期を作っている臓器。

『腎』が弱ると骨、髪の毛、歯などにいろいろなトラブルが。

例えば、腰痛や関節痛、白髪や抜け毛、健忘、更年期障害など老化にまつわるトラブルが起きやすくなるのです。

 

冬に『腎』にエネルギーを蓄える養生を行うことで、次の年の体調が改善します。

一年でいちばん養生をしなければいけない大切な季節です。

そんな季節に私がよく食べるのは。。。。

里芋、レンコン、ゴボウなどの根菜類

黒豆、黒胡麻、黒キクラゲ、などの黒い物

エビやニラ、羊肉、生姜、にんにく、スパイス等の温め食材

これらは、腎にエネルギーを与えるパワーが蓄えられた食材たちです。

今回は、毎年福井から取り寄せて箱買いする「里芋」で作ったスパイス風味のポタージュを紹介します。

寒い冬を暖かく、元気に過ごすために補腎の一品です。

 

里芋のスパイスポタージュ

【材料】

里芋                           120g

玉ねぎ                      50g

鶏ひき肉                  50g

塩                               ひとつまみ

ターメリック          小1/4

 

昆布と煮干しの出し汁250cc

豆乳                           100cc

塩                               小1/4

醤油                           小1

砂糖                           ふたつまみ

ガラムマサラ          適宜

オニオンフライ     適宜

【作り方】

①里芋を5mm幅に切り水に潜らせザルに取る

②玉ねぎを薄切りにして鍋に油(分量外)をひき玉ねぎの色がうす茶色になるまで炒める

③鶏肉を入れ炒め、塩とターメリックを入れさらに混ぜ炒める

④ターメリックに火が通ったら里芋を入れて炒める

⑤里芋に油が回ったら出汁を入れ里芋が柔らかくなるまで煮る

⑥里芋に串がスーッと通ったらミキサーにかける

⑦鍋に戻して温め豆乳を入れ、煮立たせない程度に温める

⑧器に盛りガラムマサラを振りオニオンフライをのせる

 

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