2024.11.18
記者生活の不摂生から「30代で生活習慣病スレスレになった夫」の検査数値が
「食」でV字回復。同僚が病気で倒れる中、薬入らずのカラダをキープ中。
国際中医師。国際中医薬膳師でもある漢方キッチン講師の今西清美です。
精進料理を教えて30年になります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は「精進料理」について、少しお話しします。
昨今は酷暑がながく続くので、秋がやたら短く感じますよね。
せっかくの実りの秋なのに、その実りを十分に味わうこともなく、冬に突入してしまった!と悔やむ方も多いのではないでしょうか?
精進料理は季節性を大事にします。
秋は芋類、根菜類、きのこ類、木の実、果物・・・食べるのに忙しいこと!
季節の食材をいただくことに関して精進料理は薬膳の考えと一致します。
人間の体も季節に応じて変化しているので、季節のものを食べるのが消化吸収するにも無理がないのです。
今は一年中、同じ野菜がスーパーに並んでいて、「季節感のない同じ野菜ばかり買ってしまっている」ということ、ありませんか?
忙しい生活の中でほんのちょっと、振り返って季節の食材を食べる意識を持ってみましょう。
たくさんの秋の食材の陰に隠れてうっかり、食べそこなってしまいがちなものに「食用菊」があります。
もともと、料亭の料理で使われるようなことが多く、家庭でバクバク食べるというイメージが薄いのかもしれません。
でも、私は食用菊を見つけると喜んで買ってきて、いそいそと調理します。
茹でて干したものは一年中売っていますが、生の食用菊は今だけのもの。
その歯ごたえはたまりませんよ。
まさに大人の味わいです。
薬膳でも「大人」に起こりやすい血圧上昇を抑え、老眼や眼精疲労を防ぐアンチエイジングの効果もあります。
今日はとっても簡単な食用菊の料理を一品紹介します。
おいしく食べて、体のケアをしましょう。
食用菊の酢醤油和え
(材料)
食用菊 50g
酢 小さじ2
水 700ml
醤油 小さじ1
酢 小さじ1/2
(作り方)
- ボールに水を張り、ガクを持って花びらを下に向けて水の中で振り洗いする
- ガクを手でちぎって取る(花を伏せて丸ごとつかんで、空いている手でガクをつまんで一気に取ると簡単です)
- 湯を沸かし沸騰したら、酢を入れ、そこに②を入れて30秒くらいゆでてザルにあける
- ③を冷水に浸して水気を絞り、器に入れて、醤油と酢をかける
※写真は紫色の食用菊を使っていますが、黄色のものでも全くかまいません。
両方混ぜて使ってもきれいです。