2025.5.2
「人も犬も薬膳でハッピーエイジング!」がモットーの薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、国際薬膳茶師。
美味しいものが大好きな3頭の鼻ぺちゃ犬と暮らしながら「ペット薬膳管理士」としても活躍中。
ワンコたちの「元気で長生き」をサポートします。
漢方キッチン講師の佐野芳子です。
新しいことのスタートする春はウキウキしてソワソワしますね。
中医学では芽吹きや若木の伸びる時期としてとらえられ、生命のエネルギーである「気」も上に向かって上昇します。植物だけではなく、人や動物の持つ「気のエネルギー」も同じです。
ウキウキ、ソワソワくらいなら良いのですが、バランスを崩せばイライラに。眠りが浅くなったりとトラブルもでてきます。そんな時にお勧めの食材が「金針菜」です。
中華食材店で目にすることが多いと思いますが、この食材はワンコも食べることができます。乾物なので水でもどして使うのですが、戻し汁がとても良い風味と味なのです。
「金針菜」は薬膳でいう性味は甘・寒で、帰経は肝・腎です。気持ちの安定や貧血に効果があるとされています。花の蕾を干したもので、季節によっては生のものも手に入りますが生の金針菜をそのまま食べてはいけません。毒素により下痢を起こします。水でよく洗い、十分に加熱しましょう。しかし乾物にはこの毒素はありません。
ウチの次男(イングリッシュブルドッグ5歳20kg)は「体は大きく、気は小さく」の代表です。夜中も小さな音ですぐに起き出して確かめに行きます。地震や雷の時はなにおか言わんや・・・。我ら飼い主が寝不足になります。

そんな彼に少しでもリラックスできるよう「金針菜入りのスープ」を作りました。
金針菜の風味を邪魔しないように、出汁は昆布を使用します。
味付け無しでとても美味しいのですが、これにお醤油を足して人間の夕食の一品にしちゃいます。
取り合わせる食材を「お腹の働きを助ける鶏肉」や「アンチエイジングの山芋」、彼の好物のブロッコリーにして、たんぱく質を強化する「うずらの卵」を入れました。

ちなみに金針菜は鉄分が豊富で貧血対策にもなります。長男(フレンチブルドッグ7歳血虚タイプ)にも嬉しい組み合わせです。犬といなくても犬と一緒でも皆さんお試しくださいね。
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