2025.5.29

漢方キッチン講師の今西清美です。

ご縁があって、3年前から月イチで畑に通っています。

精進料理に携わっているので、以前から野菜の育っていく様子を実際に見てみたいと思っていました。月イチのなんちゃって農家です。だから、偉そうなことは言えないけれど、季節を肌でひしひしと感じています。また、プロの農家の方たちの偉大さも見に沁みてわかるようになりました。

都会育ちなので、恥ずかしながら、この年になるまでクワを握ったことがありませんでしたが、

最近は力の入れよう、抜きようがわかってきて、何とかサマになってきたと、自分では思っています。

冬の間は雑草もあまり生えず、草むしりも比較的楽だったけれど、もう、この頃は勢いを増し、手間のかかります。

なかには雑草とはいえ、とってもきれいに花を咲かせているものもあり、
「ごめんねー」と言いながら引っこ抜いている次第です。

草ばかりではありません。土にクワを入れると、虫やカエルも慌ててとびだし、これまた、彼らの生活を壊してしまった!と、謝りながら、耕します。本当に素人農家ですね。

でも、先月蒔いた種がかわいい芽を出していたり、すくすくと茎や葉が伸びて、花が咲いていたりすると、ああ、本当に春が来た!!と感じるんですね。
閉ざされていた冬から、命の芽生えの春が来たのです!!封蔵の冬から躍動の春へ!そう、五行の図が頭に浮かびますね。

こんな風に季節に合った食物を体に摂り入れる生活をし続けられれば、まさに薬膳そのもの。

しかし、いざ、収穫となっても、無農薬の悲しさ、人間の口に入るものは半分以下、物によっては全滅!といった残念なこともままあります。

でも、収穫できたものをその場で試食する贅沢は実際に畑に行った者でないと味わえないでしょう。先日もスナップエンドウをみんなで摘みながら虫にも負けないくらいムシャムシャ食べました。その甘くておいしかったこと!

茹でる必要も無いくらい‼️

このように土に触れて季節の移り変わりを直に感じることは、私にとって、いや、本当は人類全体にとって、とても大事な事だと思います。
特に都会暮らしをしていると、ともすると、季節を感じることなく一年が過ぎてしまい、一年中同じような野菜や果物を食べていた、ということになりがちですから。

来月からは夏野菜の植え付けに入ります。これからは厳しい暑さと闘いながらの畑仕事になりますが、収穫を楽しみにつらい草むしりに励みます。そう、熱中症にも気をつけねば・・・

収穫したビーツを長芋に加えて、ポテトサラダにしてみました。

ピンクが鮮やかです。
補血効果抜群のビーツと補腎の長芋で女子力アップのレシピになりました。

ビーツのピンクサラダ
(材料)
ビーツ 40g
長芋 300g
玉ねぎ 60g
パセリ 適量
米酢 大さじ1
オリーブ油 大さじ1
塩 小さじ1弱
胡椒 適量
はちみつ 小さじ 1

(作り方)
① ビーツは皮をむき、2~3つに切り、中火で10分蒸してからマッシャーで潰す
② 長芋は皮をむき、2~3つに切り分け、中火で15分からマッシャーで潰す
③ ①と②をよく合わせ、米酢をかけ回してなじませる
④ 玉ねぎは粗みじんに切り、水に浸けて5分置き、ザルにあけてペーパータオルで水気を切っ
ておく
⑤ ③に④を加え、よく合わせてから、オリーブ油、塩、こしょう、はちみつを加え、さらによく
混ぜる
⑥ 最後にパセリのみじん切りを加える