2025.7.8
商社勤務から薬膳と料理の世界へ沼落ち。
国際中医薬膳師を取得後、無類の食いしん坊精神と好奇心からフレンチ、イタリアン、点心、パン、和食、中華、ベトナム、韓国、インドなどあらゆる料理を習得。ユニバーサルな薬膳を目指して日夜邁進中。
「食べることは生きること」食でおいしく、楽しく、体を整えるがモットーの漢方キッチン講師「三栖由佳(みすゆか)です。
今年の夏を皆さんはどのように過ごしますか?
去年も暑いと思っていたのに更に今年の方が暑く感じます。
50を過ぎて、私も同じ世代の友人も更年期をいうものに入りました。
友人たちはかなりきつそうでしたが、私は薬膳をやっているせいか更年期障害というものをあまり感じず過ごしてきました。
ところが最近とても汗をかくようになり「これが更年期か〜、とうとう私にも更年期障害がやってきたのか」と思いました。
クリニックで漢方薬をいくつか出してもらいましたが、顕著な成果は得られないまま。
そんなもんかなぁと思ったりしていたのですが、実はちょっと違うのかも?
という疑問も生まれてきました。
頭から決めつけて自分では更年期障害だと思っていましたけれど、「汗をかく」のは何も更年期ばかりとは限りません。
体の体表をコントロールし、汗を引き止める力がない「気虚」でも過剰な発汗は起こります。
ということで、体表を引き締める「黄耆」を加えたお茶を飲み始めました。
人体実験ですがこれもちょっと楽しいです。
これは勉強していたからこそ生まれる疑問ですし知識が増えると対策も違ってきます。
薬膳は楽しみながらやるのが大切です。
この結果はもう少ししたら出ると思います。
黄耆は気を補い(疲労感をとってくれる)、下がるものをあげてくれ(気分や内臓下垂など)、汗を止め、要らない水を出してくれる作用があります。
夏にはぴったりです。
参鶏湯に使われる生薬なのですが、それもそのはずですね。
ただ日本では医薬品になるので、他の人に譲ったりはできません。あくまでも自分や家族の健康管理に使ってみてください。
黄耆入り薬膳茶

<材料>
黄耆 小さじ1
黄精 小さじ1/2
クコ 小さじ1/2
チンピ 小さじ1/2
大棗 半個
生姜 薄切り1枚
水 300cc
<作り方>
材料の生姜以外をすべてを鍋に入れ小さい日でコトコトにてください。10〜15分くらい。
水が200ccくらいになるまでに出します。全ての茶材をこして最後に生姜を入れて完成。
黄耆の効能は前述通りです。
更年期の可能性も考えて、補腎効果の黄精とクコを入れ、黄耆の効果を高めるために、補気の棗を入れました。
こんなことを考えてお茶を作るのも楽しいかと思います。
漢方キッチンの養生ティセラピストクラスでは、こんなワクワクするお茶のノウハウが学べます。
今年は9月以降に開催予定です。
養生ティセラピストBasic講座
https://kanpokitchen.com/school/yojo-tea-thearapist_basic/