2025.9.24

記者生活の不摂生から「30代で生活習慣病を患った夫」の
検査数値が「食」でV字回復。
同僚が病気で倒れるなか、薬いらずのカラダをキープ中。

漢方キッチン講師の今西清美です。

夏休みには、皆さま、いろんなところにお出かけしたり、ふるさとに帰った方達も多かったのではないですか?

私事ですが、もう、半世紀以上も同じところで数日を過ごしています。
長野県の野尻湖という湖です。そこで、泳いだり、水上遊びをしたりして過ごします。
家族も気に入って、子供連れで、今は孫も一緒に連れて行きます。
やはり、自然に触れ合うと身も心も洗われるようで、しばし都会の喧騒と暑さを忘れて癒されてきました。

野尻湖は昔から西洋人達が軽井沢の喧騒を嫌って、さらに奥地の静かなところを求めて夏の間、避暑地として過ごしたという歴史があります。
今も、それを受け継いで「国際村」と呼ばれていてる一画があります。

そのせいでしょうか、昔から日本にはあまり馴染みのない珍しい野菜や果物に巡り合うこともあります。
その中の一つにルバーブがあります。皆さんはご存じでしょうか?

もともとシベリア南部の寒冷地が原産の野菜なので、長野県などの寒い土地が生育に合っているようです。
ほとんどがジャムやパイのフィリングとして食べられていますが、このジャムは一度食べたらその独特の酸味を含んだ個性的な味はなかなか忘れられません。
また、嬉しいことに作るのもすこぶる簡単なのです。

この頃は時々、野菜として東京でも売っていることがありますが、数十年前はほとんど見る事はありませんでした。
なので、必ず、野尻湖のお土産にはルバーブのジャムが定番になりました。
ルバーブ自体が手に入った時には買って帰って自分で作ります。

ルバーブは薬膳的にも効果の高い食材です。
「大黄(だいおう)」という漢方に似た品種で、「ショクヨウダイオウ」とも言います。
豊富に含まれる食物繊維により便秘の改善や腸内環境を整える効果があります。
ビタミンCやカリウムが豊富で、むくみの予防・改善や免疫力向上に役立つほか、赤い色素にはアントシアニンなどのポリフェノールを含み、抗酸化作用によりアンチエイジング効果や眼精疲労軽減の効果が期待できます。

【注意点】ルバーブの葉にはシュウ酸を多く含むため、食用にできません。調理に使うのは茎の部分のみです。

今回はルバーブのジャムの作り方を紹介します。
ほんとに簡単なので、機会があったらぜひ、作ってみてください。
使うのは茎だけです。
下剤の漢方薬のダイオウに近い種類なので、とてもお腹が繊細な方はひょっとすると、お腹が緩くなるかもしれませんが、私は幸いに今までそういうことはありません。

 

【ルバーブのジャム】

 

(材料)

作りやすい量
ルバーブ              900g
てんさい糖             450g
白ワイン(あれば)         100ml

(作り方)

① ルバーブは良く洗って、1.5cmくらいの幅にザクザクと切る
② 鍋にルバーブとてんさい糖、あれば白ワインを入れて中火にかける
③ 鍋をかき回しながら、煮えが入ったら、弱火にして、続けて煮続ける
④ ルバーブの形が煮崩れてとろみがついてきたら出来上がり
⑤ 冷めてから消毒した瓶などに詰める

※白ワインはなければ省略してもまったく問題ない
※ルバーブと砂糖の割合は好みで増減するとよい
※今回はてんさい糖を使っているので、色が茶色くなっているが、白砂糖を使うともっと薄い色に仕上がる