2025.9.30
こんにちは
30年以上薬局現場で患者さんに接し、薬膳・漢方・手つぼ・発酵食などを組み合わせた指導を行う「ハイブリッド薬剤師」。
漢方キッチン講師の岡山真弓です。
皆さんはテレビドラマは好きですか?
私は自分の楽しみと情報収集のために、色々なドラマを見ます。
特に好きなのは刑事ものと医療もの。
医療ものは「そんなことあるわけない~」と突っ込みを入れたり、病名を考えてみたり、画面に映る薬をチェックしてみたり。
ちょっと違った見方で楽しんでいます。
昨シーズンの松潤主演のドラマ『19番目のカルテ』は色々考えさせられるお話でした。
中でも、この2つの言葉が印象的でした。
◆『医者は臓器を見るが、患者という“人間そのもの”を診察するのが総合診療科』
◆『患者はときにうそをつく』
私もこれは現場で実感しているんです。
-1024x768.jpg)
薬膳・中医学はまさに人をみることが大切。
それだからこそ『咳』という症状をみるのではなく、咳につながる患者の状態、病状のきっかけなどを総合的に判断して治療を進めていくことができます。
今年の夏は暑さと湿気が強かったからか、秋口に入ってから湿疹の患者さんがとても増えています。
ステロイドを塗ればよくなるがやめるとまた悪化。
それを繰り返すうちにどんどんお薬が強くなる(塗布剤も内服薬も)
今は免疫抑制タイプの薬がいっぱい出ているので、最終的にはずっとそのような薬を使う患者さんのなんと多いことか。
薬局で出会うそのような患者さんにはなるべく生活状況や食事などを聞き取って、そこを改善する大切さをお話するようにしています。
かゆみがあるときに食べたら楽になるもの、食べないほうが良いものを知るだけでもだいぶ体は楽になるようです。
自分の身体は自分で守ることが少しでも出来たら安心ですよね。
もう一つの『患者はときにうそをつく』というのもよくある話です。
「今飲んでいる薬ありませんか?」ときいて「ありません」と答えた方がしっかり睡眠薬飲んでいたりすることは多々あります。
話すのが恥ずかしいからなのか、今貰った薬には関係ないと思っているのからなのかは不明ですが、一緒に飲むと危険なものもあるのでぜひ薬剤師には何でも話してくださいね(医者に話したから大丈夫ではないのです( ;∀;))
中医学の世界でも問診はとても大切!
ちゃんと話を聞きださないときちんとした証は導き出せません。
漢方キッチンの理論クラスでは、そういうことを勉強中です。
人の言葉に耳を傾け、人が発する声や音、肌の様子など答えを見つけるヒントは色々転がっています
それを拾い集め、中医学の知識をもって診断して治方を導き出す。
そんな薬膳家になれるといいなあと思っています。
来年は理論クラスを新規にスタートします。
皆さんもともに薬膳を学んで周りも自分も幸せになれるような知識を得てくださいね。
中国医学の理論と薬膳弁証クラス
https://kanpokitchen.com/school/class15/