2025.7.15

記者生活の不摂生から「30代で生活習慣病を患った夫」の
検査数値が「食」でV字回復。
同僚が病気で倒れるなか、薬いらずのカラダをキープ中。

漢方キッチン講師の今西清美です。

口に出すのも憚られるほどですが…暑いですね。

子供の頃、夏休みの宿題の絵日記に必ず温度を書く欄があって、30度を超えると、「ヒェ〜、暑い」と思っていましたが、今や、30度だと涼しく感じます。
ジャカルタから帰ってきた友達に「暑かったでしょ」と聞くと、「全然!東京の方が暑いわ」という答え。
日本だけではなく、世界中が以前のような気候ではなくなっていて、大規模な山火事や大洪水といった災害も増えているようです。
これからは一年のうちの5ヶ月間は『夏』と思って暮らした方がいいのかも。

今まで、この暑さと湿気から逃れることばかり考えて、南半球へ避難していた事もあったけど、せいぜい10日間。帰って来てからもまだまだ暑い日本にさらにダメージを受けるので、今年からは 「逃げ」をやめて「受け止める」事にしました。

そこで、対策です!まず、

①外出の際はお茶か水、500mlに梅干し持参。こまめに水分と塩分とクエン酸を摂る。

②シャワーで済ませがちな入浴も週に一度はぬるいお湯にしっかりと浸って体の冷房による冷えを取る。

③体も動かさなければならないので、すきを見てジムに行く。あるいは早朝の涼しい時を狙ってウォーキング。

④睡眠はエアコンなども駆使してしっかりとる。睡眠不足で疲れがとれないということがないように。

⑤そして最後に食事です。薬膳の出番です!!(最初でなければならないか?)

私は暑くても食欲が衰えるという事はあまりないので、逆に動かないことで太ってしまうことが多かったのですが、今年は違います。

と、宣言!

●努めてタンパク質を意識して、その分、糖質は少々控えめ。
具体的には素麺の上に乗せる具に極力、豆やら、肉魚を増やすこと。

⚫︎冷たいものは魅力的だけど、これから、ずーっと働かなければならない脾を意識して、飲み物は常に常温。
氷は抜きという強い意志を持ってこの夏を乗り切ります。

⚫︎脂っこいものや、味の濃いもの、冷たいものは避け、また、体にたまった無用な水分を取り除く瓜系のものをつとめて摂るようにいたします。

さあ、こうやって宣言してしまった以上、秋に夏バテしていたら、指をさして笑ってくださいねー。秋が楽しみやら、怖いやら…

今回の精進料理はとっても簡単にできる「スイカ甘酒」を紹介します。

スイカは瓜系。体の中の余分な熱を取り、また、利尿作用により、余分な水分も取り除き、体をスッキリさせてくれます。

甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれています。ここで言う甘酒は酒粕と砂糖で作るものではなく、米麹と米で作るものです。米麹甘酒はブドウ糖、アミノ酸、ビタミンB群などが豊富で、疲労回復やエネルギー補給に役立ちます。また、食物繊維やオリゴ糖も含まれており、もちろん、発酵食品なので、腸内環境を整える効果も期待できます。つまり、免疫力もアップしてくれます。

おまけにグルコシドセラミドという成分が肌のバリア機能を高めることが知られていて、日焼けのダメージを受けた肌の潤いを保つのに役立つというわけです。

なんと、夏に最強の飲み物ではないですか!

飲まない手はありませんね!
甘酒は俳句では夏の季語です。昔の人は成分を知っていたわけではないけれど、飲むと元気に夏を越せることを経験で知っていたのでしょうね。

この2つをミキサーにかけるだけ。とっても簡単!!

甘酒はこの頃よくスーパーなどでも見られるようになりましたが、自分で簡単に作る事もできます。この方がだんぜん経済的です。できた甘酒は冷蔵庫で1週間保存できます。

 

【スイカ甘酒】

 

(材料)2人分

甘酒・・・・・・・・・・・・160g
スイカ・・・・・・・・・・・80g
塩・・・・・・・・・・・・・ひとつまみ

(作り方)

①スイカは種をとり、実のところだけ取り分ける。飾り用に少し粗みじんにして分けておく

②甘酒とスイカと塩をミキサーにかける

 

※甘酒の作り方(炊飯器で作る方法)

①1合の米を粥に炊く

②一度電源を切り、50度くらいになるまで①を冷ます

③②に米麹を加え、よく混ぜ合わせ、再び保温状態にして蓋を開けたままにして上に布巾をかける

④1,2時間おきに③をかき回し、7~8時間経つと甘酒ができる