2014.9.24
『ナシとカリンのシロップ』
<材料>
・ナシ 250g
・カリン 250g
・はちみつ 700~800g
(果実の総重量の1.2~1.5倍)
<作り方>
1)ナシ、カリンは、洗って水気を拭き、縦に四つ割りにし、
1センチぐらいの幅にスライスする。芯、種はそのまま使う。
2)よく洗った密閉ビンに1とはちみつを入れる。
3)2週間ほどおく。ときどきふたをあけて、ガス抜きをし、
果実が表面から飛び出さないようにする。
4)3ヶ月ほどして、果実が茶色くなったら、果実は捨ててよい。
のどの痛いとき、風邪のひきかけなどに、シロップをカップに
入れ、お湯割りにして飲みます。そのまま、デザートの上に
かけてもおいしいです。
2週間ごろから飲み始められます。
※ 2週間ごろまで、ぽこぽこと発酵するので、ふたを時々とって、
ガス抜きを忘れないようにしてください。
※ 表面から果実が飛び出すと、その部分にカビが生えることが
あります。はちみつを密閉瓶のふち、ぎりぎりまで入れると
良いです。
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これからの時期、咳が止まらないことって多いですよね。
我が家でも喘息の娘と体が弱い夫にとって、秋から冬にかけては
鬼門。毎年、のどの痛みと咳が起きます。そんな二人のために、
必ずつくるのが、ナシとカリンのはちみつ漬けです。
秋は乾燥するため、「燥邪(そうじゃ)」という邪気が、
肺を傷つけます。カラ咳やのど、口の乾燥や傷み、舌が赤くなる、
咳込むと胸が痛いというような症状がでます。ひどくなると
痰に血が混じることもあります。
この様なとき、秋の果物のナシ、カリンなどがよく効きます。
カリンはバラ科の果実で、生薬名は「榠樝(めいさ)」と
いいます。ボケの実(木瓜=もっか)によく似ているため、
まちがわれることもありますが、ボケの実よりも大きく、
よい香りがします。
痰を取り去る力が強く、咳を止め、のどの痛みを和らげます。
肺炎、気管支炎やのどの粘膜の炎症の治療にも使います。
また、リウマチの痛みを和らげる効果、滋養強壮、疲労回復
などにも効果を発揮します。日本でも咳止めの民間薬として、
昔から使われてきました。
私も薬膳の本に出ている通り、最初は、カリンだけで
はちみつ漬けを作っていました。夫が風邪を引いて、咳がひどく
なったので、お湯で割って飲ませたところ、
「すっぱい~!からい~」と大ブーイング! 確かにカリン
だけではちみつ漬けを作ると渋みが強く出るので、好き嫌いが
はっきり分かれます。
かといってカリンの量を減らすと効き目が出ないし。
それで試しに、カリンの半分を同じく咳止めの効果のあるナシに
替えて一緒に漬け込んでみました。
すると、「甘くておいしいね♥」と言って飲み干しました。
のどの痛みにも即効性があって、飲んですぐに「のどがもう
痛くない。」と言います。
料理教室の生徒さんも「3日続けたら、のど風邪がよくなった」
「1回飲んだだけでのどの痛みが楽になった」と「おいしいから、
子供の風邪予防に毎日飲めます」と喜んでくださいました。
以来、この3年、毎年カリンが出回ると教室で作っています。
我が家にも3年物のはちみつ漬けがあり、色も琥珀色になって、
濃厚な美味しさです。お好きな方は好みのお酒に漬け込むのも
素敵ですね。
簡単に作れて保存もラク。ぜひ、ご家庭でも作ってみてさい。