2025.6.23
こんにちは
阪口です。
先日、知人からお誘いがありました。
「庭にたくさんドクダミが生えているので、摘みに来ない?」
ドクダミは白い花が咲くこの時期がもっとも薬効が強いのです。
たわいもない話をしながら、一緒にドクダミを摘んでいたら、1時間半ほどで大量の収穫になりました。
薬膳茶にしようと思っていたのですが、お茶だけだと1年分ぐらいできそう!

さて、このドクダミをどうしようかと講師の岡山先生に話したら
「ドクダミバームがいいですよ~。抗炎症作用もあるし、虫刺されに抜群に効くんです。」とのこと。
そういえば、近所にすごく肌のきれいなおばあちゃんがいて、いつもドクダミローションを自分て作って塗っているって言ってたっけ。。。
岡山先生に教えてもらったレシピをもとにバームを作ることに。
ドクダミは、中国医学では、 魚腥草(ぎょせいそう)。魚の生臭い草というびどい名前が付けられています。
でも、薬効はすばらしくて、民間薬として古くから利用されてきており、10以上の薬効があることから、「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれます。
利尿、解毒、消炎などの働きがあり、特に皮膚疾患には効き目が高く、赤くジュクジュクする湿疹やニキビなどを鎮めてくれます。
内服しても外用にしても使える優秀な生薬です。
さて、ドクダミバームの作り方はこちら
【ドクダミバーム】
材料
ドクダミ
ドクダミがひたひたになるぐらいの量の太白ごま油
太白ごま油の1/4量の天然蜜ろう
<作り方>
1 ドクダミは花が咲く直前や開花中が薬効が高い。洗って水気をふき、葉を摘む。
2 鍋に、ドクダミとひたひたぐらいの太白ゴマ油を入れる。ふつふつするくらいの火加減でエキスを15分くらい煮出し、粗熱をとって濾す。
(ここでミキサーにかけてもいい。その場合はクッキングシートをおいたざるで1晩かけて濾す。)
3 濾したオイルを温め、くだいた蜜ろうを加えて、溶かす。
4 容器に入れて固まったら完成。
出来上がったバームは、うっすらと緑色できれいです。
そして、匂いは「ドクダミの香り」(^^;

さて、知人の家でお茶をごちそうになった後、彼女が宮脇綾子さんの画集をプレゼントしてくれました。
宮脇綾子さんと言えば、アップリケの手法ではぎれ布を使って、食材や植物を表現したアーティストです。
「美術館でどくだみの作品があって、阪口さんを思い出したの。」
図録を開いてみると2つの作品がありました。
ひとつはドクダミ全体が藍色に描かれているもの
もうひとつは、茶色のラフな感じの布で、ドクダミの根茎を表しているものです。
そこに表現されているのは、ドクダミの毒を流し出す「清浄さ」
そして、その清浄は、ひ弱なものではなく、夏至間近の太陽を浴びた雑草ゆえの力強さを感じさせます。
ドクダミの薬効を知らないはずの宮脇綾子さんは、きっと芸術家ならではのするどい感性で「ドクダミの個性」を見抜いていたのですね。

私が作ったドクダミバーム、講師の先生や、吹き出物が出やすい年齢の娘にプレゼントしました。
どんな効果があるか楽しみです。
私たちも、ドクダミのように夏の太陽のパワーももらって、元気に過ごして行きましょう!