2019.12.11
みなさまこんにちは!
薬膳セラピストの柳本綾子です。
2019年も残すところあと2週間と少しになりました。その前にクリスマスや冬期休暇などイベントもひかえていますね?
12月12日ごろは日本の古い暦では「熊あなにこもる」と呼ばれ、動植物が冬ごもりをはじめる時期です。人間も自然界の一部分という「天人合一(てんじんごういつ)」という思想があります。東洋医学の基盤となる考えで、薬膳でも冬はしっかり生命エネルギーのチャージをして元気いっぱいの春を迎える準備をするのです。
今回は漢方キッチンでもおなじみで、アンチエイジングから妊活、体力増強、子供の成長まで助ける薬膳の万能選手である「やまいも」のご紹介をします。
レシピもついております。最後までご覧くださいませ。
┏━ INDEX ━━━━━━━━┓
【1】冬のパワーチャージに「やまいも」を!
【2】クリスマスに!やまいもの薬膳ミートローフ。
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【1】冬のパワーチャージに「やまいも」を!
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冒頭にもお伝えしましたが、冬は1年分のエネルギーを蓄える時期です。特に滋養の高いものを継続して食べることがポイントです。
やまいもは身体を冷やすことも、暖めることもない「平性」の性質を持っています。そして効果がでる臓器が脾(消化器系)、肺(呼吸器系)、腎(生命エネルギーの貯蔵庫、生殖器系、泌尿器系)の3つにわたり、「気」「血」「水」を養います。
疲労を回復し、体力もつきます。副作用などもなく穏やかに効くので食養生の入門になるような食べ物です。
□やまいもの主な効能□
1:食欲不振や下痢など、お腹の調子を整える。
2:慢性の空咳。喘息
3:アンチエイジング、頻尿、耳鳴り(主に加齢性)
4:子供の成長、発育の促進
わたしはやまいもという食べ物に少し思い入れがあります。
わたしと薬膳の出会いは妊活がきっかけでした。漢方キッチンに通い始めて最初にアドバイスをいただいたことが
「1日に10センチのやまいもを食べること」ということでした。
それから
★黒い色をした食べ物。(黒豆、黒ゴマ、桑、ヒジキ、昆布など・・・)
★青魚を1日おき。
★ナッツを手のひら1杯。
★ハーブやスパイスも風味付けで加えて・・・・
と妊活フード(補腎)が追加になりましたが、とにもかくにもやまいもが私の薬膳生活のスタートでした。
最初は大量のやまいもに慣れず、食べ方を思考錯誤した思い出があります。生ではたくさん食べれないから輪切りにして焼いてハーブサラダと一緒に食べたり。定番だったのは忙しい朝に卵とすり下ろしたやまいも(または大和芋)に漢方キッチンの「やくぜんスパイス」を入れてオムレツにしてパン替わりに食べていました。磯部焼もおいしかったです。
そのうちに体調の変化に気が付きました。まずは足先の冷えがなくなったこと。疲れにくくなったこと。お腹が弱かったのにお腹を壊さなくなったこと。そして子供のころからの悩みだった喘息が数年に1度になったことでした。
妊活にもゆっくりですが効果を感じたことを覚えています。
冬の養生はアンチエイジング。若返りの養生です。
生活面でも決して無理をせず、根をつめたり仕事を持ち帰ったり深夜の作業は体力の戻りが遅くなる季節なのでさけたほうがいいでしょう。
また心のパワー不足にならないように、面倒なことはさける。また引き受けない勇気をもつことが大切です。
運動面では下半身のエクササイズをお勧めします。お尻や太ももを動かすとその分骨盤周りの血流がよくなります。
ウォーキングやスクワット。腰を回すようなフラやベリーダンスもいいですね!
次にやまいもを使ったクリスマスレシピをご紹介します。
ぜひ楽しんで作ってみてくださいませ!
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【2】クリスマスに!やまいもの薬膳ミートローフ。
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2.3人分)
《材料》
山芋 80グラム
玉ねぎ 2分の1個
合いびき肉 200グラム
ウズラの卵 6個
パン粉 大さじ4 (おからパウダーなら大さじ3)
卵 Mサイズ1個
豆乳 大さじ1
味噌大さじ1
にんにくのおろし 小さじ半分
塩コショウ 少々
クコ 大さじ1
砕いたナッツ(くるみ、アーモンドなど)大さじ1
<作り方>
1:(下ごしらえ) 玉ねぎをみじん切りにしてレンジ600Wで1分加熱し冷ます。(フライパンで弱火で炒めてしんなりしてきたら冷ます。)クコを大さじ1杯のぬるま湯で戻しておく。ナッツは包丁でざっくりと刻んでおく。
2:やまいもをすりおろし、ボウルにひき肉、卵、ひき肉、玉ねぎ、クコ(飾り分を5個ほど残しておき残りをすべて)、パン粉、塩コショウ、味噌、にんにくのおろしを入れてよくこねる空気を抜いてしばらく寝かせる。(10分ほど)
3:オーブンを200度で予熱をしておく。
4:タネを6等分して丸めて中にウズラの卵をいれてアルミホイルの上にならべる。円形に並べてドーナツ型に成型する。
5:予熱が終わったら4をオーブンに入れ、190度で30分焼く。(オーブンの種類によって火力が違うので、時々焼き具合をチェックしてください。)
6:焼けたらお皿にもりつけ、残しておいたクコとナッツをトッピングする。
あとはお好みで飾り付けをお楽しみください。
山芋の他、ウズラの卵、ナッツ、クコなども腎を強くする食べ物です。美味しく腎精チャージをなさってくださいね!