2021年新型コロナウィルス第3波について考察

2021.3.4

こんにちは、お元気ですか?
東京では、緊急事態宣言が延長となりましたね。
ちょうど、春休みが始まる時期。緊急事態宣言が解けたら、少しはお出かけもできるかも、なんて思っていましたが、今しばらく我慢の2週間になります。

みなさんのリフレッシュ方法はなんですか?

私は週に3回ほどのランニング、好きな音楽を聴く、コーヒー豆を手動で挽いてドリップする、それから友達との長電話などなど。
特に、気の置けない友人と、くだらない話をするのは、すごい癒しになります。
1時間ほど話した後は、PCワークの肩こりがラクになってたりします(^^;
コロナ下で、心の病を抱えている人が急増していますが、オフラインで会えなくても、オンラインや電話で、だれかとつながっていることは、心の健康のために大切ですね。

さて、先日、私のオンライン講座「免疫力を高めるゆる養生ご飯」の講座の前に、参加者のみなさんにお話した、前座話「新型コロナウィルスについての解説」が、わかりやすくて勉強になったというお声を多くいただいたので、こちらに転載させていただきます。

コロナウィルス関連では、ワクチン接種が話題の中心になってきています。
大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之教授が、ワクチン接種のメリットと副反応について、わかりやすくまとめていらっしゃるので、リンクを挿入しておきますね。
https://diamond.jp/articles/-/259146

 

以下は、阪口の講座の解説のメモです。

2021年新型コロナウィルスについての解説

コロナウィルス感染は100年前のスペイン風邪の大流行が、参考になる。
スペイン風邪も、コロナウィルスと同じく、感染の第3波までを経験している。

スペインかぜはインフルエンザであった。大正7年(1918年)から8年(1919年)
第1波の記録は公の記録に残っていない。

秋の第2波は国内でも2116万人が感染し25万人が死亡、致死率は1.5%
それ以上だったのが第3波。国内で242万人が感染し12万人が死亡、致死率5.3%と約5倍に上がった。
強毒性に変異していた。
発生から収束まで約3年を費やした。

 

埋葬が追い付かず斎場近くには、死体の山が出来ていたと言われる。
また、医療崩壊が起こっていて、患者が病院、診療所へ押しかけ、医者が裏口から逃げだしたとも言われている。患者の数が多すぎて、医師の診療を受けられない人が続出した。

現在と同じく、特効薬、ワクチンがないので、隔離とマスク。

当時多くの医療現場でその頃主流だったアスピリンを大量に使用し、病状に対応していたが、インフルエンザとアスピリンの相互作用でライ症候群が発生し致死率が上がったとも言われる。

漢方医学では、ある漢方医の健闘が史実に残っている。

森 道伯(もり どうはく、)1867年12月2日 ~1931年1月19日
明治・大正・昭和時代の日本の漢方家であり、後世派の一流派である一貫堂医学の創始者。

 

森道伯はインフルエンザの型を3つにわけ
胃腸型・・・香蘇散加茯苓白朮半夏(こうそさんかぶくりょうびゃくじゅつはんげ)
肺炎型・・・小青竜湯加杏仁石膏(しょうせいりゅうとうかきょうにんせっこう)
高熱のため脳症・・・升麻葛根湯加白朮川芎細辛(しょうまかっこんとうかびゃくしせんきゅうさいしん)を用い多くの患者を救った。
とにかく卓効で森の診療所にかかった人からは死者がでなかったと記載されている。
森の弟子で医師の矢数格(カク)=<矢数道明の兄>の著書『漢方一貫堂医学』(1964、医道の日本社)に詳細は記述あるので、興味をある方はそちらを参照していただきたい。

 

【コロナ感染予防のポイントとして】
①感染予防A:医薬品では、玉屏風散など黄蓍製剤。なければ補中益気湯、人参養栄湯などの補気薬
薬膳食材では、補気の食材(高麗人参、五加参、霊芝、きのこ、根菜、ナッツ、なつめなどのドライフルーツ)
②感染予防B:人と頻繁に会う人は、板藍根、タンポポの根などの清熱解毒薬。
③その他自然療法:ヨーロッパやインドでは、ホメオパシーやアロマオイルによる感染予防を推奨している。
④ライフスタイルを整える。特にお血を取るのが大切。

【コロナウィルスは、パンデミックではなく、シンデミック】
シンデミックとは、複数の要因の相乗効果で、感染症が悪化する。

A:慢性疾患のとの関係性
高血圧、肥満、糖尿病、心血管疾患、慢性呼吸器疾患、がんといった慢性疾患との相乗効果で悪化

B:人種や貧困との関係
貧困層や人種によって死亡率が有意に違う。
アメリカでは黒人の死亡率は2倍
ペルーでは、貧困層の死亡率が特に高い。
社会的なステージとの相乗効果で死亡率が有意に違う。

これは、中国医学的には「お血」があるかないかに関わる。

さらに、コロナウィルスは、血栓が確認される割合は一般の肺炎の3倍。
特に、肺臓、心臓、腎臓などの臓器で血栓を引き起こし、それが命取りになる症例が多く報告されている。
つまり、単純な肺炎だけではなく、全身の機能不全を起こす。

ブラジルの論文では、重症COVID-19患者のうち非生存者の71.4%に、血管内に血栓ができていると報告している。

糖尿病、肥満、循環器系の病気のある人は、お血をとっておく。
基礎疾患がある人は、瘀血をとる処方を服用したほうが良い。

医薬品では、丹参が入った処方。
非医薬品では紅景天、紅花、ハイビスカス、サフラン、サンザシ、田七など

【感染した可能性がある場合】
PCR検査を待たずに、漢方の服用をなるべく早くスタートさせること。
少なくとも麻杏甘石湯・柴胡桂枝湯は家においておく。

何より、ストレスはお血を作ります。

みなさんも上手にリフレッシュして、元気に過ごしてくださいね。