【1日1養生#16】消化のシステムを整える発酵食

2022.2.17

こんにちは。漢方薬膳研究家の阪口珠未です。

おうち時間が増えたこと、免疫力を整える大切さを感じた方が多いこと、などで、お味噌を自宅で仕込まれる方が増えましたね。
日本は湿気があるので、どの地方に住んでいても、発酵食品を気軽に作れるのがよいところですね。

中国では、私が住んでいた北京のような乾燥した北の内陸では発酵食品はあまり楽しめませんでした。
一方、南方はいろいろなバリエ―ションの発酵食品があり、とくに「酒醸(チューニャン)」と呼ばれるもち米を発酵させたものが有名です。

日本の甘酒よりもさっぱりしていて、「酒醸圓子(チューニャンユエンズ)」という、酒醸の中に、白玉の団子を入れたものは、発酵食品なのに爽やかで最高においしいスイーツでした。


発酵食品は、薬膳では「脾(ひ)」という消化システムを整えて、バリア力の素になるエネルギーを作ってくれます。
大寒以降、ぐっと冷え込みが強くなって、我が家でも呼吸器の弱い夫と娘は体調を崩しがち。
そこで昨日は量を少なめにして、発酵食品を使い、脾の働きを整える和食をさっぱりといただきました。

◆鮭の甘酒味噌漬け&大根おろし
◆白菜と揚げのたいたの~陳皮風味
◆蓮根鶏肉団子入り、白きくらげ・黒木耳のスープ
◆自家製黒米甘酒
◆赤かぶのマリネ
◆五穀ごはん

鮭を甘酒と味噌を合わせたものに、数時間漬け込むと、ふんわりやわらかく、甘めの漬け魚ができます。
鶏むねでもおいしいです。

娘と食べ終わってから、「優しい味で、お腹にいいね~。今日のごはん(。・ω・。)ノ♡」と言ったら、
「足んないよ~。優しすぎ!」

で、仕方なく、追加でだし巻きを焼くことに。

成長期には、あっさり過ぎでしたね(^^;

でも、薬膳では、「その人の体調や状況に合わせてプラスα」が大切。

成長期のわんぱく飯にも発酵食品はプラスできるので、ぜひお試しくださいませ。