1日1養生#35 カラダを温める

2022.10.8

こんにちは

阪口珠未です。

ここ数日の気温の変化に体がついて行かないですね。

お元気ですか?

さて、先日、ある女性からスタジオに電話がかかってきました。

「こんにちは。いつもの漢方と一緒にお茶を多めに送ってください。」

こちらのクライアントは友人のお姉さん。

動脈硬化で眼の静脈が詰まってしまい、緑内障から失明の恐れがありました。

数年前から漢方の処方とともに、食事や養生のアドバイスをさせていただいています。

生活の改善に前向きに取り組まれて、症状がだいぶ改善して来られています。

 

「漢方をさぼっちゃうときもあるんですが、薬膳のお茶を飲んでいると眼がすごくラクになるんです。失明はいやだから、脂っこいものも減らしてがんばってますよ~」とのこと。

漢方はもちろん薬なので、証の見立てが間違っていなくて、きちんと服用してもらえれば、効果は出るのです。

でも、私にとっては、「食事や薬膳のお茶を飲む」という、「養生LIFE」で生活の質が明らかに上がってこられたことが、すごくうれしいです。

劇的に変わるものや、一瞬で良くなるものは、華やかだし、効率的で、誰もがすごいと感じます。。

でも、そういうものは、反作用的に体や心の他の部位に負担をしいることも多いです。

変化や負担に耐えられる強さがある人と、無い人もいます。

そんなときに、少しづつ、継続することで、心身を変えていくことができる方法は、カメのような歩みだとしても、確実に変化をもたらすものです。

中医学の基本は『中庸』です。

中庸とは「常にブレない」という意味ではありません。

(そんなのそもそも人間じゃないよね(^^;)

ブレてもいい。

「ブレた⇒ブレを戻す」

「またブレた⇒またブレを戻す」

「またまたブレた⇒またまたブレを戻す」

この繰り返し。

そして、この繰り返しのプロセスによって、「自分の体や心の個性」を知っていくことができるのです。

この繰り返しのプロセス自体が養生であり、そして実はとても楽しいものなのです。

自分で自分をいたわってあげられる喜び

自分で自分をよい方向へと導ける自信

自分を信じられるしなやかな強さ

そういうものが養生とともに、身についてきます。

「ウサギとカメの話」は、そもそもウサギとカメは、同じ道のりを走りながら、価値観の違うレースをしています。

うさぎの価値観は、「誰かに勝つこと」、「早くゴールにたどり着くこと」

結果が大事。

カメの価値観は、「自分の速さで歩くこと」「道中を楽しむこと」

プロセスが大事。

養生の考え方は、どちらかというとカメに近いかも(⌒∇⌒)

プロセスを楽しんでいたら、意外に早くゴールに着いちゃったわん♪みたいな。

まあ、このスピード重視、結果重視の現代の中では、薬膳や養生は、そうとうマニアックな世界観かもしれませんね。

でも、こんな時代だからこそ、私たち一人一人がもっている本当の強さに気づける近道が養生ではないかと、私自身は思っています。

漢方キッチンでは、秋開講のクラスを募集中です。

締切間近・10月17日までのお申込みです。

この機会に、ぜひ、一緒に、薬膳と養生の考え方を学んでみましょう。

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【1】「養生ティセラピスト~Basic」

<10月27日スタート>

体質改善、アンチエイジング、美容、リラックスなど、さまざまな働きのある養生茶について学び、自由自在にブレンドできるようになるための講座

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<11月1日スタート>

基礎からしっかり薬膳が学べて、おいしく、体を整える簡単薬膳料理が作れるようになります

オンライン『薬膳セラピスト®コース』2022年度

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【1日1養生#35カラダを温める】

物価の上昇が半端なく。北海道の鮭も!

 

鮭のアラをたくさんお安くゲットしたので、鮭フレークにしました。

天然の鮭にはアントシアニンが豊富に含まれ、
海から川を上って産卵する天然の鮭の身には、鮭自身を疲労と酸化から守るために、たくさんのアントシアニンが含まれます。
私たちが鮭をいただくことで、疲労を回復し、体の酸化を防ぐ効果があります。

また、薬膳では体を温め、血流を促進する働きも。

アラを見つけたら作ってみてくださいね。
たくさん作って、我が家では小分けにして冷凍しています。

 

<今日の薬膳>

*鮭・卵・オクラのそぼろ丼
*ツルムラサキと人参の和え物
*塩麹漬け蒸し鶏

 

よい週末をお過ごしください(o^―^o)