血を流しながら、笑え

2022.12.12

こんにちは

阪口珠未です。

今週から入院することになりました。

夏に骨折した手首が、治療後5カ月たっても動くようにならず、結局、医療ミスとわかりました。

私のかかった整形外科、有名なプロチームのチームドクターもやっていた方なんですが、「足を使う競技」。

手首の症例が少なく不得意なため、手術を避けた可能性があるとのこと。

「そんな事情は患者さんには、わからないですね。我々の事情で申し訳ない。」と

ある大学病院の整形外科で説明を受けました。

でも、私だけでなく、そのようなミス事例はかなりあるようです。

ちゃんと専門の外科を探さなかった自分の勉強不足も原因のひとつ。

手術で骨を切ってつなぎなおせば、動くようになる可能性があるので、骨移植手術をすることにしました。

5カ月の間、動かない手首と付き合う中で、ずいぶんいろいろな経験をした気がします。

普段は目につかない手や足の不自由な人に目が行くようになり、

お店のドアの開け閉めや小銭の出し入れに苦労しているシニアの人達の気持ちが

リアリティを持って感じられるようになりました。

自分がその身になってみないと、視野ってなかなか広がらないですね。

そして、不思議なことなんですが、傷を負ったことで、気持ちは元気になり、エネルギーが湧いてくるんです。

地に足がついて、迷わなくなる、自分がやれることをやるという感じです。

物事は常に「陰」の分だけ「陽」も用意されている。

だから、大きな傷を負うという「陰」を引き受ければ

その分「陽」としての生命力が引き出されることになるのだと思うのです。

障害を持つ方が超人的な活動をされるのも、大きな陰を受け入れることによって発現する陽の力なのだと。

中医学の考え方の中に「陰極まれば陽に転ず」というのがあり、それはこれに近いのかもしれません。

大学病院での説明の帰り、大好きな太郎ちゃん(岡本太郎)に会いに、東京博物館へ。

ちょうど、12月末まで岡本太郎展が開催されています。

太郎ちゃんの作品を見ていると、陰陽の対立やカオスから生まれるエネルギーを絵、彫像で、言葉で、表現しようとしていたことが感じられます。

音声ガイドを聞きながら、2時間ほど会場を回ると、最後に「あなたに贈る太郎の言葉」というスペシャルトラックが音声ガイドに入っているのに気づきました。

人によって違う番号が割り振られててい、違うメッセージがガイドに入っているのです。

私のナンバーは1970

番号を押すと、「血を流しながら笑え」

血を流しているからこそ、心から笑えるのだとメッセージは伝えています。

本当にタイムリーで、「さすが太郎ちゃん!」と、思わず声に出してしまいました。

いろんなことがあるけれど、自分の身に起きてくることは

自分の器を広げて

視野を広げて

己の境界を広げてくれる

笑えないときがあってもいいし、そんなときもあるけれど、

でも、「笑えるように生きると決める」ことが何より大事。

私たちは、いつでもどんな風に生きるかを自分で決めることができる。

いつも気づかせてくれる太郎ちゃんに感謝です。

そんなわけで、来週以降、料理のレシピなどのメルマガはしばらくお休みさせていただきます。

また、阪口へのご質問やカウンセリングも少しお時間をちょうだいすることをご了承ください。

年末に向けて忙しい毎日。

みなさま、お体に気をつけてお過ごしくださいね。