2025.8.15
阪口です。
いつもご覧いただいてありがとうございます。
お元気でお過ごしですか?
実家の母の病が重くなり、願掛けのために「珈琲断ち」をしていたお話を以前にしました。
https://kanpokitchen.com/news/20250630/
今年は本の執筆が2冊あるため、日常は忙しく、実際に実家に帰って母のサポートはあまりできません。
「母の回復を祈りながら、キッチンに立つ、作る」ということに集中しました。
そして、現在進行中の書籍「薬膳蒸篭蒸し」撮影の最終日。
蒸篭に材料を詰めていると、弟から電話が。
「お姉ちゃん、お母さんが目覚めて、おはようって言ったよ!」
驚きました。
意識がないまま数カ月が過ぎ、医師からは「脳の状態を考えると、回復の可能性があまりない」と言われていた母。
片言ではあったものの、きちんと会話ができたというのです。
そういうことってあるのですね。
私たちの器としての「身体」は有限の可能性だけれど、「命」は開かれた可能性を持っているのだと心が震えました。
料理は体を作るための栄養となるだけでなく
だれかを思いながら作る料理は祈りでもある
今回の新しい書籍には、私の「命へ祈りと敬意」のエネルギーがのっかっているはずです。
今、しばらくは暑い日が続きます。
私もキッチンに立つのがめんどうになることがしばしば。
でも、蒸篭はとても便利で、材料を放りこめばやさしい湯気が、食材をしっとりと滋味深く仕上げてくれます。
今日は、ざっくり切った野菜、蓮の葉に包んだ鶏肉、胡麻ドレッシングを蒸篭に入れて、蒸しただけの夕食。

仕込みは10分ほどです(o^―^o)
蓮の葉の代わりにクッキングシートでもOK
胡麻ドレは市販でOK
作るときの気持ちはきっと料理に乗ってくるから、自分が気分よくいること、大切だね~。
楽しく料理ができるように工夫してみてくださいね。