2018.10.3
「下町ロケット」
ドラマに、映画にと、なかなか評判のいい小説。
このお話のモデルになったのではないかと言われているのが
北海道にあるバッテリー式マグネットの会社「植松電機」の植松務さん。
自社で世界に3つしかない無重力状態を作る実験装置を持っていて
宇宙開発をやっています。
私、この方を知ったのは「ビッグイッシュー」という雑誌のコラムです。
宇宙にあこがれてた少年がお金がないから
「どうせムリ」という周りの人たちの声をよそに
宇宙開発に必要な装置を自前で作って
ロケットをうちあげちゃうという内容でした。
「なんて素直な人なんだろう!」と感動しました。
宇宙開発なんて、「国がやるもの」というイメージしかなかったけれど
(たぶん、彼の周りの人もそう思ってたと思いますが)
その常識を彼の「好き」という思いが飛び越えてしまった。
そんな感じです。
先日出版した書籍「老いない体をつくる中国医学入門」は、薬膳料理家としてではなく、中国医学の専門家として書かせていただくことになりました。
思い出したのが、この植松務さんの話でした。
今まで作ってきたレシピ本と違って新書では2万字が必要。
「2万字か~。書けるかな?」
「書けなかったら迷惑かけるなぁ。」
でも、植松務さんは、こう思ったと言っていました
「どうせムリ」って誰が決めたの?
「どうせムリ」じゃなくて
「どうやったらできるかな?」を考える
そんなことを考えていたら、編集者の方がおっしゃいました。
「阪口さん、ブログをかいていらっしゃいますよね
いつも、何文字ぐらいですか?」
「だいたい800字ぐらいです。」
「それなら、そのエッセイを25本書くつもりで書いたらいいんですよ。」
なるほど。
不思議ですね。
状況は変わっていないけれど
「書ける!」と思いました。
「どうせムリ」じゃなくて
「どうやったらできるかな?」と考えることが
可能性を開いてくれたんですね。
この言葉をくれた編集者さんに本当に感謝です。
私たちは、だれもが成長したいと思っているけれど
ちょっと背伸びをすると、
いろんな不安が頭をもたげてきて
自分で見えない壁を作ってしまう。
そんなとき
「どうやったらできるかな?」と考えてみるだけで
その壁を壁と思わなくなる方法が
見つかるかもしれない。
ぜひ、見ていただきたい植松務さんのTEDの動画「思うは招く」です
Talk to Watch – Tsutomu Uematsu “Hope Invites”