2017.12.5
大阪出張。
数か月ぶりの武田薬品さんでのメニューコンサルティングのミーティングでした。
御堂筋通りは、イチョウが色づいていて、とてもきれい。
「なにわのシャンゼリゼ」というそうです(´∀`*)
毎週1回に「薬膳メニュー」が提供されるので、
いつもは担当者のMさんが、その日の売れ行きと写真を送ってくださいます。
でも、今日はお昼めがけて、大阪本社にうかがったので、実際に食べることができました。
明日はおりしも、道修町にある薬の神様少名彦神社(すくなひこじんじゃ)
通称、「神農(しんのう)さま」のお祭りです。
神農祭の始まりは文政5年(1822)。
コレラが蔓延し、多くの民衆が亡くなったとき、道修町の薬種商が協力し、疫病除薬として、
虎の頭骨など10種類の和漢薬を配合した「虎頭殺鬼雄黄圓」という丸薬をつくりました。
そして、効能書に1粒包み、厄除けの張子の虎と一緒に民衆に配ったそうです。
今でも、神農祭に配られる笹には、張子の虎が飾られています。
薬膳のメニューは普段は、「薬膳効果」のあるセットなのですが、
今回は「神農祭」にちなんだ、厄払いメニューをご提供しました。
ランチは2回の時間交代制で、1回目11時半からの回では、おかげさまで、完売だったとのこと。
私は12時半からの2回目の最初にうかがったので、いただくことができました。
社食の管理栄養士のYさん、もう5年間も、これだけの手間のかかるメニューを
「みなさんが喜んでくれるのが楽しいです。」と言ってくださって
ありがたいなぁと思います。
1月のメニューの打ち合わせをして
1日早いですが、武田の担当者のNさんと一緒に、神農さまにおまいり。
私も去年買った張子の虎がついた笹を納め、
新たな笹をいただきました。
実は、品川駅で、この張子の虎、頭がボトって取れたんです!
「なんと、1年間、我が家を守ってくださって、力尽きられたんだわ~。」と
ありがたく首を拾って、
一緒にお納めしました。
道修町の製薬メーカーは、今日はどこも、明日からの神農祭の準備に余念がありません。
大手の製薬メーカーさんが、このお祭りだけは、総務さん総出で、神社に集まり、
お客様のおもてなしをするという慣わし。
お祭りの後は、みなさん、声が枯れるとか・・・。
なんだか、日本の薬のルーツとよき薬問屋の文化を垣間見るようので
心温かになりました。
また、来年もこの時期に来れるといいな。
「神農さんの笹のおかげで、今年もみんな元気に過ごせました」と。