2014.7.22
『オクラと納豆のスタミナそば』
材料(2人分)
オクラ 4本
納豆 2パック
山芋 10センチ分
油揚げ 半枚
ミニトマト 2個
そば 2束
ミニトマト それぞれ適量
白ゴマ
刻みネギ
すりおろし生姜
めんつゆ 作りやすい量
(約4人分:出来上がり量250cc)
(A)
水 400cc
かつお節 20g
昆布 5センチ角1枚
しょうゆ 大さじ5
みりん 大さじ5
作り方
1)だしを作る
(A)の材料を鍋に入れ、火にかけ、沸騰したら弱火で10分ほど煮る。
ペーパーナプキンで漉して、しっかりと絞る。冷めたら、冷蔵庫で冷す。
2)オクラは塩もみして輪切りにする。
山芋はすりおろすかビニールに入れて、すりこぎなどでたたいてつぶす。
油揚げは、オーブントースターで表裏に焦げ目がつく程度に焼き、細く切る。
3)そばを茹でる。茹であがったら流水にさらして、しっかり水気を切る。
4)そばに油揚げ、オクラ、トマト、混ぜた納豆を載せ、上から4をかける。
カットしたミニトマト、白ゴマと刻みネギ、すりおろし生姜をあしらう。
※めんつゆは、市販のめんつゆでも代用できます。
※めんつゆをたくさん作れば、冷蔵庫で5日ほど保存ができます。
オイルと酢を混ぜて、和風ドレッシングや、柑橘酢を加えるとポン酢になります
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北京に留学中、日本人留学生がいちばん恋しくなる食べ物のひとつが
「納豆」でした。北京では日系デパートに日本から空輸した納豆が売って
いましたが、びっくりするほど高くて学生には手が出ません。
そしたら作ればいいじゃない!ということになり、わらを手に入れて
茹で大豆を仕込み、暖かい部屋に置いて1週間。
さあ、今日は、納豆パーティとみんなでたくさんお米を炊いて、
わらの包みを開いたら・・・・。
豆は納豆にならず、乾燥して干し豆になっていました。
あまりのことにみんな、がっかり。仕方なく、ふりかけで大量の
ご飯をかたづけました。
大豆がうまく発酵して納豆になってくれるのは、適度に湿り気があって、
暑すぎず、寒すぎない日本の風土のおかげだったんだと、実感したのでした。
先日、小泉武夫氏の講演会でも「日本は発酵食品先進国」との
話が出ていました。
小泉氏は発酵学の第一人者と言われ、東京農大の教授として教鞭をとりながら、
世界中を旅して各国の発酵食品を研究している人です。
私も、普段から発酵食品のすばらしさを実感していますが、お話は、
「やっぱり発酵食品ってすごいんだな~」とあらためて、
“惚れ直す”ような内容でした。
彼は世界中を旅して、あらゆるものを食べ続けていると、食あたりや、
中毒などで、怖い経験もすることが多いそうです。
ところが、同じ研究班の人たちが、どんなにひどい食あたりになっても、
自分だけは「毎日、極太のう◯こ!!」と豪語されていました。
そんな彼が、毎日欠かさず食べ、フィールドワークにも持参するというのが、
「乾燥納豆」だそうです。
納豆菌は、腸内の善玉菌を増やして、腸内環境を整える働きがあるといわれていて、
発酵食品の中でも、非常に注目されている食品です。O-157は流行したときにも、
納豆を食べているとO157に感染しにくいとのことで、話題になりました。
(梅もO-157に耐性があるとされています。)
腸内細菌のバランスを整えるとことは、アレルギーなどの免疫系の病気が
安定したり、風邪をひきにくくなる、食中毒になりにくいなどいいことづくめ、
健康な体づくりの近道といえます。
今回、納豆のことを改めて調べ、初めて知ったことがあります。
微生物や菌は熱に弱いというイメージがあり、納豆菌も100℃ぐらいで
死んでしまうと思っていました。
ところが、納豆菌はとても強力な菌で、100℃でもマイナス100℃でも
耐えるそうです。納豆の伝統的な作りかたは、わらの包みを熱湯で茹でてから、
茹で大豆を入れて発酵させます。
この方法は、他の雑菌は100℃のお湯で死んでしまっても、納豆菌は
生きていることを利用していたんですね。
今回は、納豆にスタミナをつける効果のある、「ねばねば食品」
山芋やオクラを使ったレシピです。
納豆菌は少々加熱しても死なないならば、料理のバリエーションは広がります。
食中毒や腸炎が増える梅雨の時期。納豆を生でも、煮てでも食べて、
「極太のう◯ち」を目指しましょう。