2011.10.29
先日、娘のきのこ嫌いが突如として、「治った」という話をブログに書きましたが、今日の話は、2週間ほど前のこと。(まだ、治る前)
家からほど近いところにある「Bocca di Leone ボッカ ディ レオーネ」というお店に行きました。
夫が海外のミュージシャンを連れていくと、必ず喜んでもらえるという話だったので、前から行ってみたかったお店。
ただ、幼い子供を連れて訪れるのは気が引けて、訪れる機会がありませんでした。
娘も6歳の誕生日を迎えて、「きっと大丈夫!(私が行きたかっただけなんだけど)」ということになりました。
閑静な住宅街の中にあって、間接照明が柔らかくて、お店に入ったとたん、リラックスできる雰囲気。
お料理も期待できそう。
アラカルトで何品か頼んで、野菜は何にしようか?ということになりました。
メニューには「季節の野菜料理」とあります。
「今日は何ですか?」とたずねると
「旬のきのこ、いろいろですよ。」とのこと。
お~、いいね~。
「じゃ、それお願いします。」
娘が横から
「りんちゃん、きのこ食べられない。。。。」
がっくし。
「そっか、じゃあ、お野菜何にしてもらう?」
「にんじん!!」
ここに来て、人参炒め??なんで! と思いながら
「じゃ、人参をおねがいします。」
そして、しばらくすると輪切りの人参が、こんもりお皿に盛られてやってきました。
食べてびっくり。こんな美味しい人参炒めは初めてです。
火の通りが絶妙で、わずかにかりっとした食感が残りつつ、人参の甘みとクリームのようなまろやかさが感じられます。
味付けは塩だけ、オリーブオイルの質も良いようで、フルーツのような香りがします。
「おいしいね~。どして~。」という娘の問いに、
「かんたんな料理ほど、むずかしいの。」 と答えておきました。
他の料理もすべておいしかったのだけど、人参がインパクトがあって、家で作ってみれるかな~と、むずむず。
今日、にんじんの美味しいのが手に入ったので、作ってみました。
キャラウェイシードとオリーブオイルを熱して、人参の輪切り、8ミリぐらいの厚さのものを置きます。
(キャラウェイシードはなくても、全然OKです。)
中火で焼いて、甘い香りがしてきたらひっくりかえし、塩をし、蓋をして、弱火で3分ほど焼きました。
柔らくなりすぎていないかを確認して、お皿へ。
なかなかうまくできたみたい。
テーブルに出すと、娘も憶えていたみたいで
「あっ あのお店のりょうりだぁ。」
二人でとりあいっこで食べました。
「おいしいね~。あそこのとどっちがおいしい?」
しばらく考えて、
「どっちも。」
気い遣ってるなぁ。
でも、ホントおいしかったですよ。
気をつけたのは柔らかくなりすぎないように火を加減とすることと、甘みがちょうど引き出てくるようにちょっとだけ強めに塩をすることだけ。
薬膳では、人参は「補血(ほけつ」といって、体に血の栄養と滋養を与える食材。
今日の一品、食べるとホント滋養された感じがしますよ。