身近な植物で体を守る4

2011.4.6

 実家の近くに、つくし山という小高い丘があって、そこは、名前のとおり、春になるとつくしでいっぱいになります。摘んで帰ってくると、その日のうちに祖母と母がつくしの袴を取ってくれて、甘辛く味付けしてくれました。
「つくしはごま油がよく合うんだよ。」
と教えてもらったのを憶えています。
つくしのてっぺんに詰まった、胞子のほろ苦さと香りがおいしくて、でも子供の舌ではたくさんは食べられず。ご飯の甘みといっしょにほおばったのを憶えています。
 東京に行ってからはあまり、食べることがなかったつくし。
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先日、実家に戻ったときに、家のちかくのあぜ道で見つけました。
つくしは、スギナの胞子茎。スギナが生えいてるところに自生し、胞子を散らすと枯れてしまいます。
スギナはヨーロッパの一部で、古くから難病に効果があるとして飲用されてきました。他の生薬と違って、中国ではなく、オランダから伝わったと言われています。
今でも民間薬として使われることが多い薬草です
解毒効果が高く、解熱や利尿剤として使われます。
 クナイプ植物療法の創始者ドイツのセバスチャン・クナイプ神父によると、カルシウム・カリウム・珪酸が豊富で、利尿作用が強く、腎臓病や結石などに効果があると知られています。
つくしもスギナと同じく、解毒効果の高い食材です。
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今回は、つくしをあっさり味で仕上げました。もちろん、いいつけどおり、ごま油で炒めます。
① つくしは洗って、袴をとります。
② フライパンにごま油を熱し、つくしを炒めます。
③ しんなりしたら、酒、醤油で味をつけ、削りカツオ、つぶした炒り大豆を加えて、ざっくり混ぜ合わせます。
食卓へ
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久しぶりに食べたつくしは、子どものころほど苦味が気になりませんでした。
それだけ、私もべ大人になったんだんですね。