先日の講座で

2008.9.27

   先週の日曜日、薬膳の理論&実習講座の4回目。理論は中国医学の陰陽論でした。
中国医学と一口にいってもひとつの理論ですべてを説明しているわけではなく、いくつもの理論から、成り立っています。他にも、「気・血・水」という理論や、「五行論」という理論があり、体や心のバランスについてそれぞれの方法で説明できます。 

 今回勉強していただいた陰陽論は、その中でも、スケール感が大きい理論です。人間の体にかかわることだけでなく、世の中の変化や現象を、この陰陽論で説明するとしっくり来ることが多いのです。
 陽は、拡散、外向き、昼、上昇などを表し、陰は収縮、内向き、夜、下降などを表します。陰陽どちらがいいというのではなく、どちらも大切な要素で、陰陽のバランスがとれた状態を、健全な状態とします。そして、極端な陽や極端な陰に傾くとを崩し、システム全体が壊れてしまう可能性が出てきます。
 講習の中では、そのような話を実際の体や人生のバイオリズムに当てはめて説明していっていたのですが、突然金融関係の仕事についているひとりの生徒さんが「そっか、先生、先日のサブプライムショックって、陽が極限に達した状態ですね!!」といいました。
 それからしばらくは、陰陽論を活用して、どのような行動をとったら、バランスをとることが出来たか、というアイデアも出たりと思わぬ方向に講習が脱線(?)しました。
講習のおもしろさは、ライブのような、私自身も思いもかけない言葉や質問を生徒さんから投げかけられることです。私も教えていただくことの多い日々の講座です。

 夏もおわり、いつのまにか、日も短くなってきました。これから冬至に向かって、季節の中に徐々に陰の要素が増えていきます。みさなまも体調を崩されないようにご注意くださいね。