2012.1.27
仕事が早く終わったので、娘と一緒に散歩がてらお買い物に。
セブンイレブンでメール便を出していると、むすめが店の入り口付近に置いてあるリーフレットに目が釘付けになっています。
店からでようとするとしっかり握りしめて、「かわいいハートがついてるから、もらったの。」
なにかしらと思ってみると、「臓器提供意思表示カード」でした。
こどもにとっては、可愛いんだ。。。。と思って、何も言わずにいると、
「これってなんて書いてあるの?」
「臓器提供カードって書いてあるのよ」
「どういう意味?」
内心(めんどくさいこと訊くな~)と思いながら一応答えました。
「誰かが事故や病気で死んじゃったらね、命はなくなっても、心臓とか眼の玉、とか胃袋とかは、きれいだったりするの。
そういう、体の一部分を、病気の人にあげでもいいですよって、伝えるためのカード。死んじゃったら、体をあげますよっていえないでしょ。このカードを持っていると、体を他の人にあげますよってことがわかるの。」
「母ちゃん、あげる?」
(また、ややこしいこと訊くな~)
「母ちゃんは、まだ気持ちが決められないの。もし、母ちゃんが死んだら、母ちゃんは体のことなんかわかんなくなるけど、りんちゃんは、死んだあと、母ちゃんの眼がなくなったりしても、気にしないかな?」
「りんちゃんは、いいよ。だって、あげちゃっても、今度生まれてくるときは、新しいやつを神様からもらえるもんね。そうでしょ。かあちゃん!」
さて、家に帰ると娘はテーブルの前で背中をまるめて、なにか、せっせと書いている様子。
「これ、なんて書いてあるの?」
「じんぞう・すいぞう・しょうちょう・がんきゅうって読むの」
「ふ~ん」
しばらくすると
「かあちゃん、はい、できたよ」
「りんちゃん、これ、みんなに分かるようにもっとくね。」
書き込んだのがこれ。
署名のところに
あげます
そして、腎臓と小腸と眼球に〇がしてあります。
可笑しくって、わらっちゃって。。。。
ひとしきり笑った後に
娘がいうとおり、神様にもらって、神様に返すカラダ。
自分のものであって、自分だけのものじゃないのかもとふと思いました。
そうであれば、自分が使わないものは、差し上げるのは、当たりまえなのかもしれないなぁとも。
私一人で行けば、セブンイレブンで、気づくことなどない、このカード。
娘のおかげで、立ち止まる一瞬をもらいました。
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